新内閣発足、主要閣僚はほぼ留任

(ロシア)

モスクワ発

2018年05月21日

プーチン大統領は5月18日、新内閣の組閣に関する大統領令に署名した。また、メドベージェフ首相との会談で「首相から提案のあった候補者は全て十分な経験を有しており、前職にて良い評価を得ている」と述べた。

副首相級人事はメドベージェフ首相が5月7日に与党「統一ロシア」に提示した候補者リスト(2018年5月9日記事参照)に大筋で沿うもの(添付資料参照)。アントン・シルアノフ第1副首相は財務相兼務となり、ユーリ・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表は留任した。

また、外相、国防相、法相、保健相、文化相、工業商務相、スポーツ相、労働・社会保障相、経済発展相、エネルギー相が留任となった。5月15日に発表された省庁再編(2018年5月16日記事参照)にて新設された教育省、科学・高等教育省、デジタル発展・通信・マスコミ省の大臣にはそれぞれ、オリガ・ワシリエワ教育科学省次官、ミハイル・コチュコフ連邦科学組織庁長官、コンスタンチン・ノスコフ連邦政府附属分析センター長が就任した。

今回解任された閣僚のうち、イーゴリ・シュワロフ第1副首相はモスクワ大学総長、アルカジー・ドボルコビッチ副首相はロシア版シリコンバレー・スタートアップ拠点を運営するスコルコボ基金の総裁、ドミトリー・ロゴジン副首相は連邦宇宙庁(ロスコスモス)長官への転出が報じられている。その他、会計検査院長には元副首相兼財務相のアレクセイ・クドリン氏が候補に挙がっている。

(齋藤寛)

(ロシア)

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