四川省、日中合作産業園区の設置構想を表明

(中国、日本)

成都発

2018年05月23日

四川省は5月9日、東京で開催した四川省政府代表団訪日経済交流懇談会で、現在同省成都市に建設中の新たな国際空港「天府国際空港」(2020年開港予定)を中心とする周辺エリアの中に、「日中合作産業園区」の建設を計画していることを明らかにした。

産業園区で期待する日本との協力分野として、航空機の整備や物流といった空港関連サービスのほか、電子情報や人工知能(AI)などのハイエンド製造、金融、医療・健康、映画・音楽・アニメなどの文化産業が挙げられた。

同懇談会は、尹力・四川省長の訪日に合わせて、四川省への投資誘致・拡大と日本企業との交流を図る目的で、四川省商務庁の主催で開催された。尹省長や劉烈東・成都市副市長から同省の経済概況や産業振興戦略の紹介があり、日中合作産業園区の建設構想が伝えられた。

併せて、王蔚シン・四川省商務庁副庁長からは、日中合作産業園区の推進を重点に、日本と四川省の経済発展、交流協力の促進に向けた四川省の政策に対する諮問機関として「中国(四川)-日本経済合作顧問委員会」を設立することが発表された。事務局は四川省商務庁に置き、委員は四川省・日本双方から選出され、任期は3年程度とし、定期または不定期に会議を行うとしている。

(王暁静)

(中国、日本)

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