広東省のベンチャー投資額、全国3位の319億元

(中国、香港、マカオ)

広州発

2018年05月02日

広東省社会科学院は4月23日、「広東リスク投資報告(2017)」を発表した。広東省のベンチャー投資額は前年比86.2%増の319億4,600万元(約5,430億8,200万円、1元=約17円)で、北京市、上海市に次いで全国3位だった。エグジット方式(注)は、新規株式公開(IPO)が32.7%、株式譲渡が29.0%、新三板(店頭市場)登録が22.0%を占めた。

上位分野をみると、件数ではIT(167件)、インターネット(162件)、バイオ技術・医療健康(102件)、金額ではバイオ技術・医療健康(85億1,500万元)、インターネット(51億4,400万元)、IT(36億9,500億元)だった。

広東省のプライベートエクイティー、ベンチャーキャピタルの登録資本金は1,892億5,900万元で、従業員数は2万9,000人だった。広東省のアーリーステージ(会社の設立直後)の資金調達額は42億2,800万元、うち深セン市が25億2,000万元で約60%を占めた。

また、2017年に広州市ではベンチャーキャピタル、エクイティーキャピタルは前年より約3,000社増え、管理資金は前年の約2.1倍に増加した。

(注)スタートアップ企業の創業者やベンチャーキャピタルが、IPOやM&Aなどを通じて、投下した資金を回収する方式のこと。

(河野円洋)

(中国、香港、マカオ)

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