メルコスール・韓国通商協定の交渉開始セレモニー開催

(ブラジル、南米南部共同市場(メルコスール)、韓国)

サンパウロ発

2018年05月28日

ブラジルのアロイジオ・ヌネス外相とミゲル・ジョルジ商工サービス相は、アルゼンチンのオラシオ・レイセル外務省国際経済局長、パラグアイのエラディオ・ロイサガ外相、ウルグアイのロドルフォ・ニン・ノボア外相とともに韓国を訪問し、5月25日のメルコスール・韓国通商協定交渉開始セレモニーに参加した。同イベントには、韓国側から産業通商資源省の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長が参加している。

メルコスールと韓国は2005年に交渉開始に向けた共同報告を作成、2017年3月に事前協議を終了しており、2017年12月にはブエノスアイレスで交渉官による会合を開き、早期交渉開始で合意していた。ブラジル外務省によれば、韓国との協定には財、サービス、政府調達、知的財産権、電子商取引、投資、持続的開発、競争政策といった項目が含まれる。

集積回路や自動車部品などがブラジルの主要輸入品目

ブラジルの韓国との2017年貿易は輸出額が30億7,700万ドル、輸入額が52億4,000万ドルで21億6,300万ドルの赤字となっている。主要輸出品目はNCMコード4桁ベースで鉄鉱(輸出額の18.8%)、大豆油かす(16.9%)、トウモロコシ(8.6%)、銅鉱(7.2%)、大豆(5.9%)、主要輸入品目は集積回路(輸入額の26.5%)、自動車部品(12.5%)、電話機・その他の機器(5.3%)、音声・映像送受信機、レーダー、無線機器の部品(4.7%)、エンジン(3.1%)、乗用車(2.0%)となっている。

(二宮康史)

(ブラジル、南米南部共同市場(メルコスール)、韓国)

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