2017年度の自動車生産台数は13.8%増

(イラン)

テヘラン発

2018年05月01日

2017年度(イラン暦1396年:2017年3月21日~2018年3月20日)におけるイランの国内自動車生産台数は、前年同期比13.8%増の153万4,799台だった。経済制裁が解除された2016年1月以降、生産台数は大幅に伸びているが、過去最高を記録した2011年の生産台数約169万台の水準には達していない(添付資料の表1参照)。

乗用車の生産台数を会社別にみると、イランホドロとサイパの国内2大メーカー(パルスホドロをサイパグループに含む)で約132万台を生産し、全体の約90%を占めた(添付資料の表2参照)。

生産モデルに世代交代の兆し

主要車種別にみると、サイパが生産する「プライド」が21万7,963台でトップとなった(添付資料の表3参照)。続いて、同社が生産する「ティーバ」が18万6,899台、イランホドロが生産する「プジョー206」が17万9,281台となった。「プライド」や「プジョー405」といった古いモデルの生産台数が減少する一方、「ティーバ」や「デナ」といった比較的新しいモデルの生産が増えている。また2017年度から「プジョー2008」(プジョー)、「アクセント」(現代)といった外国ブランドの比較的新しいモデルの生産が本格的に開始されるなど、イラン国内で生産される乗用車のモデルも世代交代しつつある。2018年も外国ブランドの新モデルが順次導入される見込みだ。

(藤塚理)

(イラン)

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