ドイツ機械工業連盟、産業機械の最新市場動向を発表

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2018年05月17日

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は5月4日、最新のドイツの産業機械市場動向を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2017年の受注額は172億2,000万ユーロだったが、2018年第1四半期は、前年同期比(実質)で7%増となった。ドイツ国内の受注が好調で、前年同期比(実質)で9%伸長した。国外受注も前年同期比(実質)で6%増と改善し、特にユーロ圏内からの受注が前年同期比で10%伸びるなど好調だった。

製品分野別の機械受注動向では、発動機および関連システム、木材加工機械、採鉱機械、工作機械、食品加工および包装機械の5製品分野では、前年同期比で20%以上の成長を記録するなど好調を維持した一方、繊維および皮革用機械、発電システムは対照的に前年同期比で10%以上減少となった。

VDMAによると、2018年1~2月の産業機械輸出額は中国や米国、ロシア向けの輸出が好調で、263億ユーロ〔前年同期比5.0%(実質)〕だった。また、2018年1~2月の生産動向に目を向けると、2018年2月はストライキやインフルエンザの流行などの影響により落ち込みが見られたものの、前年同期比で3.3%増加した。

なお、VDMAは、2018年通年のドイツにおける生産予測について、4月下旬にドイツで開催された世界最大の産業技術見本市「ハノーバーメッセ」(2018年5月10日記事参照)に併せ、3%から5%に上方修正したことに言及した。

(ベアナデット・マイヤー、森悠介)

(ドイツ)

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