2020年までの平均GDP成長率目標は6.85%

(ベトナム)

ハノイ発

2018年05月14日

グエン・スアン・フック首相は4月20日、ホーチミン市で政府の経済諮問委員会(2017年9月20日記事参照)の会合を開催した。

政府の経済諮問委員会が提言

同委員会は、近年の経済成長の要因は、「投資環境の改善」「民間企業の活力」「柔軟なマクロ経済政策」と分析。一方で、現在の経済成長を維持するためには、新たな原動力の創造と、労働生産性向上が重要と指摘した。その上で、2018~2020年の平均GDP成長率は、想定される3つのシナリオ(6.71%、6.83%、7.47%)を基に、6.85%を目標とすることを提案した。

2018年以降の経済政策については、企業のコスト削減、競争力強化、生産性向上を引き続き支援すること、法人税率を引き上げないこと、さらに、保護主義の広がりや米中の貿易摩擦に伴う脅威について、商工省および国家銀行が対処シナリオを作成することを首相に提言した。

フック首相はこれらの意見に同意し、生産性向上、投資環境改善、新たな市場開拓、国営企業再編、民間企業支援などに今後も取り組み、国家経済の再構築を推進すると強調した。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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