景気回復を受け4年ぶりに新車販売台数増加

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2018年04月26日

南ア自動車製造者協会(NAAMSA)によると(注)、2017年の新車販売台数は前年比1.9%増の55万7,701台で、4年ぶりに前年比増となった(表1参照)。2017年のGDP成長率は前年の0.6%から1.3%へ緩やかに回復したことを受け、新車販売台数も回復したかたちだ。2月に財務省は2018年の成長率は1.5%まで上昇するとの見方を示しており、NAAMSAは2018年の販売台数は2.6%増と予測する。

表1 国内新車販売台数

メーカー別に乗用車販売台数をみると、フォルクスワーゲン(VW)グループが前年比1.5%増の7万9,797台と2016年に続き首位を維持したが、乗用車2位のトヨタが前年比16.2%増の6万8,810台を記録し、首位との差を大きく縮めた。商用車(中・大型を含む)を合わせた2017年のマーケットシェアでは、トヨタが前年より1.5ポイント増の22.9%となり、38年連続で首位の座を守った。乗用車3位と4位は前年から変わらず、フォードが3万7,313台(前年比6.6%減)、現代が3万1,503台(6.8%減)だった。他の日系企業では、日産が前年比28.8増の1万8,418台。マツダが1万2,844台(12.8%増)、スズキが8,532台(59.0%増)、スバルが1,002台(10.7%増)となった。

一方で、2017年の生産台数は前年比1.3%減の59万2,145台となり、2年連続で減少した(表2参照)。生産台数の半数強の32万8,069台が輸出向けだが、2017年を通じた通貨ランドの上昇を受けて輸出競争力が低下し、乗用車の輸出(主に欧州向け)が前年比7.0%減の22万1,921台となったことが生産台数の低下を招いたとみられる。

表2 国内生産台数

(注)発表は3月のもの。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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