2017年貿易は輸出入ともに増加

(コートジボワール)

アビジャン発

2018年04月19日

2017年の貿易は、輸出が前年比14.0%増の7兆3,023億CFAフラン(約1兆4,732億円、1CFAフラン=約0.2円)、輸入が9.9%増の5兆5,940億CFAフランとなった(添付資料参照)。貿易は恒常的に黒字で推移しており、2017年はさらに黒字幅が29.8%増の1兆7,083億CFAフランに拡大した。

品目別では、輸出の28.2%を占めるカカオ豆が最大で、良好な天候による生産拡大で、国際市況の下落による価格の目減りを補った。次いでカカオ調整品(構成比11.6%)、カシューナッツ(8.3%)、石油製品(7.6%)、天然ゴム(6.7%)、金(6.7%)、原油(5.0%)と続く。

輸入品目では原油が最大だが、石油精製所の採算悪化の影響で大幅に輸入が減少し、構成比も8.4%に低下した。次いで石油製品(8.2%)、一般機械(8.2%)、輸送機器(3.6%)、コメ(5.9%)、プラスチック製品(4.9%)、魚介類(4.8%)、鉄鋼(4.5%)、電気機器(3.6%)と続く。

国別にみると、輸出はオランダ(構成比12.6%)向けがカカオ豆・同調製品を中心に増加し、最大の相手国となった。次いで、米国(10%)、ベトナム(6.7%)、フランス(5.3%)、ドイツ(5.1%)、ベルギー(5.0%)、ブルキナファソ(4.5%)、ガーナ(4.0%)、マリ(4.0%)、マレーシア(3.9%)となった。

輸入は、中国(14.3%)が消費財や中間財を中心に最大の国で、次いでフランス(11.8%)、ナイジェリア(9.8%)、インド(5.0%)、米国(4.3%)、ドイツ(3.5%)、オランダ(3.4%)スペイン(3.2%)、タイ(2.9%)、ベルギー(2.9%)、日本(2.3%)の順だった。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

ビジネス短信 b42837c21aad73e2