福岡でパキスタンセミナーを初開催

(パキスタン)

カラチ発

2018年04月20日

ジェトロと在日パキスタン大使館は4月13日、福岡市内で「パキスタン貿易・投資セミナー:拡大する市場獲得に向けて」を開催した。これまで東京や大阪では、パキスタンの貿易や投資に関するセミナーが実施されてきたが、福岡県で開催されるのは初めて。大使館とジェトロは、今後も地方都市でパキスタンセミナーを実施していく予定だ。

基調講演に立ったアサド・マジード・カーン駐日パキスタン大使は、「地方の日本企業による対パキスタン投資の拡大に期待する」と述べた。ジェトロ・カラチ事務所の久木治所長は、「十分な安全対策は引き続き必要だが、治安情勢は凶悪犯罪などが大きく減少している」と話した。

パキスタンの経済成長率は、2016/2017年度に過去10年間で最高の5.3%を記録。同国政府は、2017/2018年度は6.0%を目標にしており、市場は着実に拡大しつつある。

一方、リスクとしては、「進出日系企業にとって大きな負担になっている複雑な税制」(久木所長)のほか、「対外債務と貿易赤字が拡大と、それに伴うルピー安」(三菱UFJ銀行カラチ支店の金堀仁支店長)と指摘した。

セミナー後、参加者からは「現地ならではの情報を福岡で聞くことができて良かった」といった声が挙がった。

(野上活)

(パキスタン)

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