広東省、鉄鋼・石油化学・セメント業の排出規制を強化

(中国、香港、マカオ)

広州発

2018年04月25日

広東省政府は4月20日、「鉄鋼、石油化学、セメント業の大気汚染物質特別排出制限に関する公告(意見募集稿)」を発布した。意見募集期限は5月4日。

従来、珠江デルタ地域の3業種企業については、環境保護部の「大気汚染物資特別排出制限に関する公告」(環境保護部公告2013年第14号)に基づき特別排出制限が行われてきたが、公告は制限内容を拡大するとともに広東省全域を適用範囲とする。違反企業には「環境保護法」「大気汚染防止法」などに基づき改善命令もしくは生産制限、生産停止、罰金などが科される。違反の情状が重い場合は営業停止、閉鎖が命じられる。

既に規制の対象となっている企業には、鉄鋼業は二酸化硫黄、窒素酸化物(NOx)、セメント業と石油化学業は粒子状物質、二酸化硫黄、窒素酸化物(NOx)に関する規制が追加されることになる。新規プロジェクトは6月1日から、既存企業は12月1日からの適用を予定している。

公告の原文は広東省環境保護庁ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで閲覧できる。

(河野円洋)

(中国、香港、マカオ)

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