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トラック輸送でELD装置使用、4月1日から義務化

(米国)

ロサンゼルス発

2018年04月02日

米国では貨物輸送のトラックに、電子ログ記録装置(ELD:Electronic logging devices)の導入が段階的に進められている。4月1日(現地時間)からは本格的なELDの使用義務が発生する。連邦自動車運輸安全局(FMCSA)はトラック運転手の業務時間や運転時間の管理を電子化し、正しく行うことでトラック輸送の安全を図る。

罰金や業務停止の可能性も

FMCSAは、2017年の12月16日にELD使用義務に関する最終規制外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。完全施行は2019年12月16日からだが、4月1日以降は本格的な使用義務が発生する。商業車安全連盟(CVSA:The Commercial Vehicle Safety Alliance)の要件に見合わないトラックでの貨物の輸送は当局からの取り締まりの対象となり、罰金や業務停止の可能性も生じる。

従来、運転手の業務時間の記録は紙で行われており、業務時間の管理が徹底されていなかった。結果として特に長距離のトラック運転手は時間どおりに貨物を届けるため、十分な睡眠や食事が取れない状況下で労働していたことが明るみになった。加えて、労働時間申請の不正が多く、貨物輸送時の際に起こった交通事故の原因としては「勤務時間の長さ」や「安全な運転に必要な休養や休憩時間が取られていない」ことなどが指摘されている。ELD装置の導入により、今後はエンジンの稼働に応じて、運転手の業務時間が自動的に記録されることになる。

4月1日からは登録済みの装置のみ使用可

現在FMCSAに約330台のELD装置が登録されており、4月1日以降は一部の年式や条件を除いて、FMCSAに登録されたELD装置のみの使用が認められることとなる。トラックには、ELD装置の導入、ELD装置の画面での業務記録の表示、政府当局に情報を電子版で提出、印刷できる環境でなければならない、といった点が求められる。また、運転手には以下の書類の保持が義務付けられる。

  • ELD装置の使用マニュアル
  • データ転送の説明書
  • ELD装置不動作の場合の説明書
  • 8日分の業務記録の電子版シート

運転時間の上限は1日11時間

ELD装置による正確な時間管理により、ドライバーの運転時間は1日11時間までに厳格化される。米国ではトラックの運転手不足が深刻な問題となっており、長距離では1カ月先までトラックの予約ができない状況も生じている。これらの規制が手配に影響する可能性が懸念されている。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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