IMF、好調なマクロ経済を評価
(コートジボワール)
アビジャン発
2018年04月13日
IMFの政策監視団が2018年3月22日~4月5日までコートジボワールに滞在し、政府関係者らとの協議終了後に声明を発表した。政府の経済政策をおおむね良好と評価した。
声明によると、2017年の経済は実質GDP成長率が7.8%、インフレ率が1%と安定して推移したとしている。カカオ国際市況の下落の影響で拡大した財政収支および経常収支の赤字は、それぞれGDP比4.2%、2.1%に悪化したが、2017年12月末時点で、IMF主導の経済財政プログラムに導入された目標はほぼ全て達成されたという。また国家開発計画(PND)に基づくインフラ整備などの公共投資が拡大しているとした。
一方、民間投資を一段と促進する環境を整備し、国内の歳入や資金の確保を進め、債務の持続可能性を確保していくため構造改革を加速していくよう奨励した。
IMFは拡大クレジット・ファシリティーの一環として、2016年12月に6億7,440万ドルの融資(期間:2016~2019年)、2017年6月に2億2,480万ドルの追加融資をそれぞれ承認しており、これまでに3億7,130万ドルの払い出しを実行している。
(渡辺久美子)
(コートジボワール)
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