ムガベ大統領が辞任、後任は前副大統領

(ジンバブエ)

ヨハネスブルク発

2017年11月24日

ジンバブエのロバート・ムガベ大統領は11月21日、辞意を表明した。1980年の独立以来37年間続いた長期政権に終止符が打たれた。ムガベ氏が11月6日に解任した前副大統領のエマーソン・ムナンガグワ氏が24日に新大統領に就任する予定だ。

ムガベ氏の37年間の長期政権に幕

11月21日、ムガベ大統領は下院議会に対して、大統領職を辞任する意向を示す手紙を出した。11月15日に国営放送局ZBCを占拠した国軍が、同氏を自宅軟禁下に置いたと発表してからも、同氏は辞意を表明していなかった。19日には、同氏が総裁を務める与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟・愛国戦線(Zanu-PF)は臨時会議で党総裁の解任を決定し、国会への大統領弾劾案の提出を発表。弾劾の可決が確実視されていたことから、同氏は自ら辞意を示したものとみられる。1980年の独立を勝ち取った英雄として大統領に君臨し続けたムガベ氏による37年間の長期政権が幕を閉じた。辞任に追い込まれた理由には、11月6日にムガベ氏がムナンガグワ前副大統領を解任したことを受け、副大統領派の軍部中枢がこれに反発したことがあるとみられている。また、ムガベ氏は自身の後任として、夫人のグレース・ムガベ氏を支持する発言が目立っており、ムナンガグワ氏更迭後に、グレース氏を副大統領に就任させるという見方が強まっていた。

新大統領にムナンガグワ前副大統領

与党Zanu-PFは11月19日、ムガベ氏の党総裁解任と同時に、ムナンガグワ氏を臨時党総裁とすると発表した。これにより、同氏がムガベ氏に代わり、大統領に就任することが事実上決定した。11月24日に首都ハラレで新大統領就任式が行われる予定だ。ムナンガグワ氏は副大統領解任後、自らの安全の確保のために隣国の南アフリカ共和国に逃れていたが、ムガベ氏の辞意表明を受けて、11月22日にジンバブエに帰国した。帰国直後に、メディアを通じて「民主化と経済対策が最優先課題」と国民に訴えた。ムナンガグワ氏は75歳。独立闘争を率いたムガベ氏のかつての盟友だが、93歳のムガベ氏から政権を奪うかたちとなった。ムナンガグワ氏は12月のZanu-PF全国党大会において正式に党首に任命される見通しだ。なお、2018年6月に大統領選挙が予定されており、ムナンガグワ氏が当選すれば、さらに5年間、大統領職を務めることになる。

(高橋史)

(ジンバブエ)

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