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シドニーで日本産農水産物・食品の商談会、20社・団体が出展

(オーストラリア、日本)

シドニー発

2017年10月30日

ジェトロは9月18日、シドニー市内で「オーストラリア日本産農水産物・食品輸出商談会2017」を開催した。オーストラリアへの輸出経験のない13社を含む20社・団体が出展。第1部では現地シェフによる調理デモンストレーション、第2部では出展企業がブースを設け個別商談を行った。オーストラリア側ではレストラン関係者、バイヤー、卸売業者など48社・85人が来場し、現地のメディア関係者も大勢訪れるなど、日本産農水産物・食品への関心の高さがうかがえた。

日本産食品の輸出は4年で2倍に

オーストラリアは日本にとって9番目の食品輸出市場だ。2016年の日本産農林水産物のオーストラリア向け輸出額は前年比2.3%増の124億円で、2012年と比べて約2倍に増加した。品目別では、清涼飲料水(24億円)、ソース混合調味料(17億円)、アルコール飲料(14億円)、ホタテ貝(8億円)、しょうゆ(6億円)が主な輸出食品で、厳しい検疫体制により生鮮食品の割合は極めて低い。

現地シェフが出展された食材で調理の実演

商談会第1部として、在オーストラリア料理研究家の出倉秀男氏(日本食普及親善大使)、現地レストラン(オーストラリア料理と和食のフュージョン料理の有名店「オー・バー・アンド・ダイニング」)ヘッドシェフのダレン・テンプルマン氏が、出展された日本産食品や調味料(計7品)を使用し、現地の人たちの好みに合うレシピで調理の実演・試食を行った。この試みにより、参加者が出展企業の商品をより理解した上で商談に臨めるようになり、多くのレストラン関係者の集客にもつながった。

出展企業には「通常、自社では提案できないレシピを提供してもらった」と好評で、バイヤーからも「オーストラリア人の好みを意識しつつ独創性に富んでおり、日本産食品をレストランで使用するヒントになった」などの声が出ていた。

写真 出倉氏(左)とテンプルマン氏(右)による調理の実演(ジェトロ撮影)

第2部として、現地でニーズの高い水産物、輸出の伸びが期待される日本酒・日本茶、日本産の糖度の高いサツマイモ(冷凍)、カレー加工品などを取り扱う20社・団体(表参照)が個別商談会を行った。出展者は商品の特徴を説明しつつ、来場者のニーズに合った商品を紹介するなど積極的に日本産農水産物・食品を売り込んでいた。

表 出展企業リスト(20社・団体)
企業名 主要出品物 所在地
八戸酒類 日本酒 青森県
八葉水産 水産物・水産加工品 宮城県
大潟村あきたこまち生産者協会 米粉パスタ 秋田県
ポテトかいつか 加工品(サツマイモ) 茨城県
寒菊銘醸 日本酒 千葉県
ノースイ 水産物・水産加工品 東京都
ハウス食品グループ本社 加工品(カレー)
万城食品 香辛料(ワサビ)
龍トレード 日本酒
武蔵野酒造 日本酒 新潟県
中六 調味料(たまりじょうゆ) 愛知県
甘利香辛食品 調味料(カレー粉) 京都府
ショクリュー 水産物・水産加工品 大阪府
本田商店 日本酒 兵庫県
あじかん 水産物・水産加工品 広島県
進藤重晴商店 菓子(ゆず皮) 愛媛県
小谷穀粉 日本茶 高知県
エムライフシティ 加工品(サツマイモ、大葉ペースト、ゆずこしょう) 大分県
お茶の沢田園 日本茶 鹿児島県
ヒガシマル 加工品(ラーメン)

(注)2016年7月1日時点の推計値。伸び率は前年同日比。
(出所)Internet Live Stats

現地食品との差別化が必要

ブースでは試食・試飲も可能で、来場者の中にはシェフが提案した料理を自らの舌で確かめつつ、自分のレストラン料理との相性を確認するため商品特性について質問したり、食品や日本酒、日本茶の特徴を出展者から詳しくヒアリングしたりする姿が多く見られた。

ある出展者は「オーストラリアでは健康志向が高く、オーガニックやグルテンフリーなどに関心が高い。日本産食品の安全性に理解を得られ、今後の可能性は感じたものの、価格面を含め現地食品との差別化を図っていく必要がある」とコメントした。

また、来場者の中には「日本の食品はオーストラリアでも人気があり、今回の食材も魅力的に感じる」や「オーストラリアで流通している日本酒と、今回出展された日本酒は具体的に何が違うのか区別することは難しい。日本の産地の違いだけではオーストラリア人にとっては差別化にならないので、今後の商談を通じて品定めしていきたい」などの声があった。

写真 食品ブースの様子(ジェトロ撮影)
写真 飲料ブースの様子(ジェトロ撮影)

(藤原琢也)

(オーストラリア、日本)

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