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上海市の法定最低賃金、2017年の上昇率は5.0%

(中国)

上海発

2017年04月13日

 上海市は4月1日、法定最低賃金を正社員は月額2,190元(約3万5,040円、1元=約16円)から2,300元に、パートは時給19元から20元にそれぞれ引き上げた。最低賃金は1993年の導入以降、ほぼ毎年引き上げられているが、上昇率はここ数年で鈍化している。

<上昇率が3年連続で鈍化>

 上海市人力資源・社会保障局の発表によると、全日制就業労働者(正社員)の法定最低賃金が4月1日から引き上げられ、従来の月額2,190元から110元増の2,300元となる。上昇率は5.0%で、2015年の11.0%、2016年の8.4%に続き3年連続の鈍化となった(図参照)。最低賃金改定の主な理由として、都市部低収入家庭の基本生活費、都市部の消費者物価指数(CPI)、従業員平均賃金、経済成長率などが挙げられるが、賃上げ率の鈍化について同局は、低所得層の賃上げへの期待感と企業の負担能力の双方に配慮した結果だと説明している。

図 上海市の法定最低賃金

 月額の法定最低賃金基準は、法定労働時間または法に基づき締結した労働契約が約束した労働時間内に正常な労働を提供した労働者に適用する。ただ、上海市の月額法定最低賃金には社会保険料と住宅積立金の個人負担分が含まれておらず、雇用者が別途負担する必要がある。また、労働者の残業代や夜勤手当、高温手当および有害・有毒などの特殊な労働環境下の手当、食事手当、通勤手当、住宅手当なども最低賃金に含まれない。

 

 時給の法定最低賃金基準は、非全日制就業者(パート、注)に適用する。時給の法定最低賃金基準にも、個人と企業の社会保険料は含まれていない。

 

<導入時からの24年間で約11倍に>

 上海市人力資源・社会保障局は法定最低賃金のほか、失業給付金、就業補助金、医療・労災に関する社会保障基準も4月1日から改定した。住宅の賃料上昇をはじめとする生活費の上昇で住民の生活が圧迫されている中、特に低収入層の生活の底上げを狙う措置とみられる。

 

 上海市は1993年6月に法定最低賃金制度を導入し、ほぼ年に1度の頻度で引き上げてきた。現行の法定最低賃金基準は1993年の210元から24年間で約11倍に増え、北京市や広東省などを上回って全国最高となった。

 

(注)同一勤務先に1日当たり4時間、または1週間で累計24時間を超えない雇用形態。

 

(劉元森)

(中国)

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