為替切り下げでドル換算のボリバル建て金融債務が目減り-国営石油公社の2015年決算(1)-

(ベネズエラ)

カラカス発

2016年07月21日

 原油輸出に依存するベネズエラ経済。それを支えるベネズエラ国営石油公社(PDVSA)は、2015年決算情報をようやく発表した。厳しい経営状況がうかがえるが、「ブラックボックス」といわれるだけあり、不明な点も多い。2015年末の連結金融債務残高は437億5,100万ドル。前年の457億3,600万ドルから4.3%減少した。為替レートの変更により過去の現地通貨ボリバル建て債務がドル建てで目減りしたことが減少の大きな要因で、外貨建て金融債務は前年からほとんど減っていない。同社の決算情報を3回に分けて紹介する。

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