過去1年のインフレ率は史上最低の2.27%に-実質賃金の上昇で消費上向く-

(メキシコ)

米州課

2015年12月03日

 11月前半(15日間)の消費者物価指数(CPI)上昇率は0.52%にとどまり、前年同期から12ヵ月間のインフレ率は史上最低の2.27%まで下降した。2015年の物価の推移をみると、原油・天然ガス価格の下落により光熱費が下降しているのに加え、通信市場改革で電話料金が値下がりした影響も大きい。通貨ペソの下落が輸入物価に与えている影響は限定的で、ここ1年の物価の安定は実質賃金の上昇をもたらしている。国内消費は上向いており、2015年の自動車国内販売台数は130万台を超えそうだ。

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