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魅力アピールする日本企業に多くの引き合い−サンパウロで「ブラジル国際ギフトフェア」開催−

(ブラジル)

サンパウロ事務所

2015年03月27日

南米最大級のギフトフェア「ブラジル国際ギフトフェア」が2月23日〜26日、サンパウロで開催された。同展示会には、ジェトロのジャパンブースに日本から11社の中小企業が出展した。ブラジルの消費市場が落ち込みをみせる中、多くの引き合いがあった。

<富裕層を狙って出品物を選定>
「ブラジル国際ギフトフェア」には約750社が出展し、来場者数は6万5,000人に上った。ジェトロのジャパンブースには、日本の中小企業11社がブラジル市場の販路開拓を目指して出展した。出品物としては、こけし、風呂敷、漆器、刃物など日本の伝統産品に加え、アイデアあふれる文具や紙製品、健康に良いヘアブラシなど特徴のある商品もそろった。

ブラジルは現在、国内の構造改革の遅れや政府の財政悪化などを受け、経済が大きく低迷している。消費市場もその影響を受け、中間層を中心に購買力が低下している。こうした状況の中、今回出展した日本企業は、比較的景気動向に左右されにくいとされる富裕層にターゲットを絞り、日本の良さを分かりやすく訴求できる商品を中心に出品物を選定した。参加理由を聞いてみると、「新たな市場開拓」に加え、「日系社会が存在することから、日本の商品に対する深い理解や、商売のしやすさに期待したい」といった声もあった。

<伝統の和柄に加え、色合いやデザインを工夫>
日本の小売価格に対して、税金、輸送費、各種手数料などを含めると、ブラジルでの販売価格は一般に3倍以上になるといわれている。そのため一部企業は、欧米向けとは異なり、価格を抑えた商品も織り交ぜながら、自社の技術力と買いやすさをアピールした。

また、商品のデザインや用途については、伝統的な和柄だけでなく、モダンなデザインの商品、新たな用途を提案する商品も取りそろえた。例えば風呂敷だと、一般的に店舗の装飾用などでは伝統的な和柄が好まれるが、単なる風呂敷利用にとどまらない風呂敷バッグなどを用意し、デザインもモダンなものを中心に据えることで高い注目を浴びた。漆器についても、従来の伝統的な和柄に加え、ブラジル人好みの明るい色合いで、さまざまなインテリアになじむシンプルなデザインの商品を投入した。バイヤーからは「この色はブラジルでは見たことがない。非常に美しい」などと高い評価を得た。さらに販売に当たっては、ブラジルの食器販売などではダース(12個)もしくは半ダース(6個)で販売されることを念頭に、そうしたオーダーに柔軟に対応できるよう価格設定や商品のセッティングを行っている。

このほか、日本の高価な包丁について、当地バイヤーは「実は富裕層の男性客が多く買う」と話す。富裕層は従来、家事手伝いの人に料理を任せてきたが、最近は自ら料理をする家庭が増えており、特に道具にこだわる傾向が強いのは男性だという。パーティーなどで自ら包丁を使って刺し身を作ったり、料理をしたりする光景が見られるようだ。こうした状況を受け、包丁に対する引き合いは総じて強い。買いやすいものだけでなく、少々値の張る包丁も出展した企業は、高額な商品への引き合いも多かったという。

一般にブラジル市場は難しいといわれるが、工夫を凝らし、アイデアをめぐらせることで新たな商機もみえてくる。今後のメード・イン・ジャパンのさらなる攻勢が期待される。

(井上徹哉)

(ブラジル)

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