ルソン島の電力不足に備え政府は対応に躍起−アジア・オセアニア各国の電力事情と政策(11)−

(フィリピン)

マニラ事務所

2015年02月10日

フィリピンの2013年の年間発電量は7,526万5,842メガワット時(MWh)で、電源別では石炭、天然ガス、石油の化石燃料が全体の発電量の約4分の3を占める。2001年に制定された電力産業改革法により電力セクターの民営化・自由化が進められ、かつて国有だった発電施設は現在その約8割が民営化されている。好調な経済成長や民間消費により電力需要が増加していることに加え、パラワン島北西沖の天然ガス田が2015年3月中旬〜4月中旬の1ヵ月間、点検のため一時停止することもあり、ルソン島では3〜7月に深刻な電力不足が懸念されている。

ビジネス短信 54d32e97ad188

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