国立銀行、フラン高防止無制限介入策の中止を発表−突然の決定に困惑隠せない産業界−

(スイス)

ジュネーブ事務所

2015年01月20日

スイス国立銀行(中央銀行)は1月15日、2011年9月から実施してきた1ユーロ=1.20スイス・フランを上限とする無制限介入策の即時中止を決定した。同時に、政策金利である翌日物預金金利を1月22日から0.50ポイント引き下げてマイナス0.75%にすると発表した。この発表直後、ユーロ売り、スイス・フラン買いの動きが加速し、1ユーロ=1.02スイス・フランまでフランが高騰した。この突然の決定にスイスの経済界は動揺しており、輸出産業、観光業などへの悪影響が懸念されている。

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