エネルギー分野への投資停滞も想定−原油安が各国経済に与える影響−

(メキシコ)

メキシコ事務所

2015年01月13日

メキシコ産原油の輸出価格はこの半年間で約5割下落し、通貨ペソ安も進んだ。政府はリスクヘッジにより財政への影響を回避し、中央銀行は為替介入メカニズムにより急激なペソ安に対抗している。企業にとっては輸送用燃料が安くなるなどのメリットはあるが、スタートしたばかりのエネルギー改革に影響が出ることも想定される。またペソ安の影響として、ドル建てで借り入れをしている企業の負債が膨らむ可能性がある。外貨準備は対外債務の1.3倍あり、国際収支危機の危険性はなさそうだ。

ビジネス短信 54ae2d4679d38

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