日本製含む形鋼にAD税を課税

(オーストラリア)

シドニー事務所

2014年11月27日

オーストラリア・アンチダンピング(AD)委員会は11月20日、日本、韓国、台湾、タイから輸入されるU形鋼、I形鋼、H形鋼などの形鋼に対して、2.20%から19.48%のAD税を課すと発表した。

<日本製のAD税率は12.15〜12.23%>
オーストラリアAD委員会は11月20日、日本、韓国、台湾、タイから輸入される形鋼に対してAD課税を適用することを決定した。決定によると、それらの形鋼は不当に廉価(ダンピング)で輸出されており、オーストラリアの鉄鋼産業に損害を与えていると結論付けている。

今回のAD調査は国内の製鉄会社ワンスチールの申請により、2013年10月24日から日本、韓国、台湾、タイから輸入された形鋼に対して行われていた。課税対象品目は、U形鋼、I形鋼、H形鋼、LもしくはT形鋼(高さが80ミリ以上のもので熱間圧延、熱間引き抜きまたは押し出しをしたものに限るものとし、さらに加工したものを除く)で、HSおよび統計コードで以下の4品目。

○7216.31.00.30
○7216.32.00.31
○7216.33.00.32
○7216.40.00.33

なお、これらの品目の現在の関税率は、台湾が0%、その他は5%となっている。

オーストラリアAD委員会が発表した国・地域別のAD税は表のとおり。

各国・地域別のAD税率

(平木忠義)

(オーストラリア)

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