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日本貿易保険が付保条件を緩和、信用状は廃止に

(日本、ウズベキスタン)

タシケント事務所

2014年01月16日

日本貿易保険(NEXI)は1月14日、ウズベキスタン向け貿易保険(2年未満)の付保引受条件とされていた信用状(L/C)取り付けの廃止を発表した。これまで無理にL/Cを発行していたケースではそのコストが削減できる上、L/Cなしでも保険でカバーされるようになる。一方、包括保険契約を締結している企業にとっては今後、付保義務が発生することになる。

<ジェトロへの照会が見直しのきっかけに>
NEXIによりウズベキスタン向けの保険付保に義務付けられていたL/C取り付けが廃止されることとなった。L/Cに特化した見直しは、2011年に46ヵ国の見直しを開始して以来、2012年の4ヵ国に続くもので、今回で3回目となる。中央アジアのウズベキスタンのほかトルクメニスタン、ラオス、ミャンマーなど10ヵ国が対象になっている。ウズベキスタンの見直しの実施は個別保険が1月15日、包括保険が1月21日から。

NEXIは定期的に保険引き受け方針の見直しを行っており、2013年半ばに中央銀行などがL/C取り付けを貿易決済の義務として課しているか否かの確認作業を行った。その際、NEXIはジェトロに対し、ウズベキスタンに関する確認照会をした。ジェトロが中央銀行から、貿易取引の決済条件としてL/C以外の決済方法も記された回答レターを得たことも踏まえ、NEXIはウズベキスタン向けのL/C条件を撤廃することに決めた。

これに関し在ウズベキスタン日系商社は「L/C条件の廃止は相手方との交渉の円滑化の一因となるため大変良いことだ」と評価している。

<包括保険契約の企業では保険料負担増加の一面も>
現地企業の話によると、ウズベキスタンではL/C開設を銀行に申請した際、同額分が口座内で凍結されてしまうので、結果的にL/C開設手数料を支払いながら全額前払いをしているのと変わりがないという。今回のL/C条件廃止を受け、これまで無理にL/Cを発行させていたことに伴う発行手数料の負担が軽減される。また、L/C決済でない取引も保険の付保対象にできるので、より幅広い求償の可能性が高まることもメリットとなろう。

一方で、商社などのように相手国に関係なく取引全てが付保される包括保険契約を締結し、ウズベキスタンとの取引においてはL/Cを開設していなかった企業にとっては、今後は包括保険での付保義務が発生する。

(末廣徹)

(ウズベキスタン・日本)

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