日本産食品検査、緩和へ−放射線検査対象を縮小−

(ニュージーランド)

オークランド発

2011年12月20日

農林省(MAF)は12月16日、日本からの輸入食品に対する放射線検査の対象を変更すると発表した。

<日本全土の茶と福島産食品は検査を継続>
MAFの発表(PDF)によると、2011年11月末時点で日本からの輸入食品のサンプル111件が検査され、いずれも放射線量はコーデックス委員会の基準よりはるかに低かった。うち104件の放射線は自然界に存在するレベルだった。MAFは独自の検査に加えて、オーストラリア検疫検査局(AQIS)と密接に連動し、国際モニタリングプログラムの結果も監視している。

MAFは日本が実施している食品販売・輸出規制に満足しているとして、今回ニュージーランド側の規制を緩和することにし、茶と福島県産の1部食品を除き、原則、検査の対象外とした。ただし、表の食品についてはセシウム134、セシウム137、ストロンチウム90の検査を継続する。

検査を継続する食品

MAFは茶の輸入の際、検査結果が出るまで貨物を保留する必要はないが、輸入者が自発的に販売を延期するよう勧めている。

セシウム134と同137の検査基準値は、1キロ当たり1,000ベクレル未満、ストロンチウム90の検査基本基準は100ベクレル未満(コーデックス基準)。

表にある食品の輸入の際には、従来どおり輸入申告書(PDF)が必要だ。

(リアム・グラスゴー)

(ニュージーランド)

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