新型インフルエンザと疑われる症例の報告相次ぐも平静

(コスタリカ)

サンホセ発

2009年04月30日

コスタリカでは、新型インフルエンザと疑われる症例が報告され、政府は4月28日、国家緊急衛生警報を、国家緊急対策委員会(CNE)は注意警報(Alerta Amarilla)をそれぞれ発令したが、これまでのところ国内は平静を保っている。

<抗ウイルス薬は品薄に>
4月29日までにコスタリカでも新型インフルエンザと疑われる症例が複数報告されている。うち2件は国内検査で陽性反応が出たため新型インフルエンザの公算が高いとしているが、政府は断定していない。

29日現在、マスクを装着する公共交通機関の利用者や歩行者はサンホセ市内ではあまり見られず、従業員の多い日系製造業3社は通常どおり営業している。

しかし、抗ウイルス薬は品薄となっており、「タミフル」の入手は難しくなっている。販売元ロシュのコスタリカ法人に問い合わせたところ、混乱を避けるため個別販売には応じられないとのことだった。また市中の薬局、スーパーではマスクや消毒用アルコールなどが品薄となっている。

(西澤裕介)

(コスタリカ)

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