平穏に終わったロサンゼルスデモ行進の舞台裏

(米国)

ロサンゼルス発

2006年05月15日

5月1日、「移民のいない日」と名づけてヒスパニック系の多いロサンゼルスで行われたデモ行進は、全米最大規模となったが、大きな騒ぎは生じず、市民生活への影響は限られた。背景には、主催者の「We Are America Coalition」が、各宗教指導者の参画を求めたこと、韓国系米国人や黒人などほかのマイノリティーも巻き込み、「不法移民」問題の解決を主導する指導者としての責任ある姿勢を示したこと、デモ活動に寄せられた米国社会からの批判に敏感に対応したこと、などがある。さらに、迂回ルートで運行した公営バスの協力や、不法移民の割合が高い家政婦などが仕事場を離れずデモに参加しなかったこと、社会が学童への影響を最小限にしようと努めたこと、なども要因として報じられている。

ビジネス短信 44680ff77eabe

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