知的財産ニュース 韓国特許庁、「欧州単一特許制度」対応セミナー開催

4244

2012年12月11日、欧州連合加盟国の間で単一の効力を持つ「単一特許制度」の法案が欧州連合の議会で成立されたことを受け、韓国特許庁は、6月28日、韓国知識財産保護協会(KIPRA)と共同で欧州進出を希望する企業向けに知財権対応戦略セミナーを韓国科学技術会館で開催する。

欧州単一特許(EU Unitary Patent)とは、欧州連合加盟国において、一つの独立した権利が同一に発生する制度で、EU内で特許を取得するか、紛争に備えたい韓国企業の関心が高いと予想されている。

今回のセミナーでは、単一特許制度の説明とともに、欧州内で発生した特許係争事例などを紹介するほか、韓国企業が欧州内で知財権保護に利用できる対応戦略を提示する計画だ。

誰でも参加できる今回のセミナーは、EUの単一特許システムの導入と展望、EUにおける特許権行使の戦略と紛争事例の研究、EUとの特許紛争事例とその対応戦略などをテーマに行われる。

特に、欧州で活躍している専門弁理士が講義とともに、知財権相談も行うため、参加者の悩みなどの解消も期待されている。

韓国特許庁の関係者は、「EU単一特許制度の導入に備え、制度の説明と企業の悩みについて相談できる時間を設けることで、欧州に進出する韓国企業の知財権競争力の確保に貢献できる良いきっかけになるだろう」と説明した。