お知らせ・記者発表

Mayo Clinic PlatformとJETRO、J-StarX US Healthcare Breakthroughプログラムに参加する日本のヘルスケアスタートアップ15社を発表

ー米国市場での事業開発・商業化を支援ー

2026年08月13日

ジェトロおよび Mayo Clinic Platform は、経済産業省の協力のもと実施する「J-StarX US Healthcare Breakthroughプログラム」において、米国市場展開を目指す日本発ヘルスケアスタートアップ15社を採択しました。

本プログラムでは、世界有数の医療機関である Mayo Clinic Platform および Mayo Clinic Berg Innovation Exchange と連携し、AI、医療機器、デジタルヘルス分野の企業に対して、米国市場での事業開発、実証実験、パートナー探索、商業化を支援します。

Mayo Clinic Platform_Accelerate ディレクター Jamie Sundsbak氏は、「本プログラムの一環として、Mayo Clinic Platform _Accelerateは、ヘルステクノロジー分野のスタートアップが、責任あるAIを活用したソリューションの検証および臨床導入に向けた準備に重点的に取り組めるよう支援しています」とコメントしています。

本プログラムはAI活用型を含むデジタルヘルススタートアップの米国進出を支援するアクセラレーションプログラムとして、2024年度から始動しました。3年目となる今回は、従来のFoundationalコースに加え、新たにBusiness Developmentコースを開設しました。同コースでは、市場参入準備の加速に加え、顧客やパートナーとの関係構築、さらには米国市場における事業成長に向けた、より実践的かつ個別化された支援を提供します。この2つのコースにより、事業開発から市場参入準備までを一貫して支援する体制を実現しています。

ジェトロは本プログラムを通じて、日本発ヘルスケアスタートアップの米国市場への挑戦を後押しし、グローバル市場で活躍する企業の創出を支援していきます。

【Foundationalコース】

医療ヘルスケア分野の海外展開において必要となる、地域ごとに異なる規制理解や知識習得、戦略策定、エビデンス構築等を実践的に後押しし、グローバルに挑戦するヘルスケアスタートアップの創出を目指します。

プログラムページ

今回のFoundationalコースには、医療AI、リハビリテーション、循環器、ニューロテック、在宅医療など幅広い分野から10社を採択しました。

Foundationalコース 採択者リスト
企業名 事業概要
AIBTRUST株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 医療データ流通による日本の医療発展を支援するヘルステック企業。患者主権の同意基盤から、研究機関・製薬企業へのデータ流通までを一気通貫で支援し、医療AIの安全な社会実装と、医療データが循環する社会の実現を目指します。
Almaprism株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます Almaprismは、子どもの「考え方の特性」を、ゲームで見える化する医療機器を開発するスタートアップです。小児ADHDの診断をサポートする指標の提供を目指し、米国展開も見据え開発中です。
株式会社CaTe外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 心臓リハビリは心疾患患者に高い効果を示すが、国内外の施行・継続率は極めて低い。その課題を解決するため、利便性と有効性・安全性を両立した心疾患管理プログラム医療機器の研究開発を行う。
株式会社セルフォールド外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 株式会社セルフォールドは、独自の移植用細胞足場ICSに自家末梢血単核細胞を担持させ、重症下肢虚血患者の下肢切断回避を目指す低侵襲・低コストな血管新生療法を開発しています。
株式会社HICKY外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます HICKYは、心不全患者に合併する中枢性睡眠時無呼吸に対し、ステント型の植込み型リードレス横隔神経刺激デバイスによる新たな治療法を開発する医療機器スタートアップです。
KUχAI AIを活用した術中リアルタイム解析システムを開発し、カテーテルアブレーション治療の最適化と標準化を実現 することを目的とする。心内電位予測AI・不整脈再発予測AI・不整脈原性評価AIを基盤に、SaMD承認を取得し、臨床試験を実施する。医療機器としての事業化を進め、日本発の医療AI技術を世界市場へ展開し、新産業創出と医療の質向上を推進する。
MY ROBOTS株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます MY ROBOTS株式会社は、AIとロボティクスを活用し、手術動画・音声・関連データを統合・構造化して外科知識を継承・活用するプラットフォームを開発しています。医療AIの基盤となる高品質なデータ構築を目指しています。
Neubond Ltd.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 脳卒中後の運動機能リハビリテーションは回復に不可欠だが、患者の60%以上が推奨される最低限のリハビリテーションを受けられておらず、その結果日常生活での自立が困難になるケースが多々散見される。現在のテクノロジーを活用した在宅リハビリテーションは、臨床現場のニーズを十分に満たしていない。多くの製品は、画面を見ながら時間をかけてエクササイズを行う必要があり、限られた筋群しか対象としないため継続が難しく、日常生活動作の回復に十分な効果を発揮できない。日常生活に自然に溶け込み、無理なく継続できるソリューションが求められている。
その中でNeubondでは、脳卒中後の運動機能回復を支援するウェアラブルデバイスを開発中。本デバイスは、日常生活を送りながら自律的にリハビリテーションを提供し推奨されるリハビリテーション量を最大限確保できるよう設計。普段の生活の中で目立たず動作するため、いつでも、どこでも、意識することなく利用することが可能。
フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 給水不要の次世代型在宅血液透析装置を開発。独自の透析液再循環システムと吸着フィルタ技術により、給排水設備が不要で小型軽量、かつ安全な治療を実現し、末期腎不全患者のQOL向上と社会復帰を目指します 。北里大学発。
Ruten Inc外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます Ruten Inc は、病気や事故で失われた身体機能を再建するため、侵襲型ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の研究開発を行っている医療機器ベンチャーです。現在は脳卒中後遺症や神経変性疾患による「重度の嚥下障害(誤嚥リスク)」の治療・支援に向けたデバイス開発に注力しています。

【Business Development コース】

今回新設したBusiness Developmentコースでは、米国市場での商業化・事業成長を目指す企業を対象に、FDA、保険償還、事業開発、投資家開拓などの専門家による個別伴走支援を提供します。各社ごとにロードマップを策定し、米国市場における初期顧客獲得や事業拡大に向けた「最初のトラクション」の創出を支援します。

プログラムページ

Business Developmentコースには、米国市場での事業成長が期待される5社を採択しました。

Business Developmentコース 採択者リスト
企業名 事業概要
株式会社カルディオインテリジェンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます カルディオインテリジェンスは、AI医療機器「SmartRobin」で長時間心電図を即時・精度95%で解析し結果をクラウドで提供します。あらゆる機器からの波形に対応し、見逃されやすい心房細動を早期発見、脳梗塞予防と心臓病診療の格差解消を目指します。
株式会社GramEye外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます AIとロボティクスでグラム染色検査を自動化する大阪大学発スタートアップ。微生物検査の効率化と、夜間・休日も含む迅速で標準化された結果報告により、抗菌薬の適正使用と薬剤耐性菌問題の解決に取り組んでいます。
株式会社エムネス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます エムネスは、医療画像プラットフォーム「LOOKREC」を全国1,900超の医療機関に提供。遠隔読影・AIで業務効率化と医師の働き方改革を支援し、患者中心で柔軟に医療をつなぐデータ/AI基盤をめざします。
SmarTrial株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます SmarTrial社は治験オペレーションに特化したAI Agentを開発しています。100試験以上の運用で培われたプロジェクト管理プラットフォーム上に構築したAI Agentが製薬企業と施設間のコミュニケーションを分析し、課題の早期検知と現場業務の自動化を実現します。
クアドリティクス株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 当社は、ウェアラブル心電計と独自AIにより、てんかん発作兆候を検出して患者やケアギバーに警告するてんかん発作兆候検出システム(SaMD)を開発している京都大学・名古屋大学・熊本大学発ベンチャーである。

本プログラムでは、米国・ミネソタ州に拠点を持つ世界的医療機関Mayo Clinicのプラットフォーム組織であるMayo Clinic Platform、Mayo Clinic Berg Innovation Exchangeならびに米国のベンチャーキャピタルKicker Venturesと連携して実施します。

連携機関紹介

Mayo Clinic Platform
Mayo Clinic Platformは、協業の促進、データ駆動型イノベーションの創出、および責任あるAI開発を通じて、世界の医療変革を推進するMayo Clinicの戦略的イニシアチブです。データ、デジタルソリューション、専門知識がイノベーターと医療現場の間でシームレスに共有・活用されるエコシステムの構築を通じて、世界中の患者へのより良い医療の提供を目指しています。
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Kicker Ventures
Kicker Venturesは、米国を拠点とするアーリーステージ特化型のベンチャーキャピタルです。20年以上の投資実績と専門知識を基盤に、「未来のヘルスケア」をテーマに、先端テクノロジーとヘルスケア/ライフサイエンスのクロスオーバー領域で革新的なスタートアップを支援しています。独自の価値創造プラットフォームを通じて起業家と緊密に協働し、事業成長を加速させることで、グローバル市場における持続的な価値とインパクトを実現します。
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Mayo Clinic Berg Innovation Exchangeについて
Mayo Clinic Berg Innovation Exchangeは、医療分野が直面する重要課題の解決に向けて、革新的なアイデアを実用化・事業化可能なソリューションへと磨き上げ、その実現を加速する先進的なプラットフォームです。患者中心かつ多職種連携を特徴とする「Mayo Model of Care」の理念に基づき、イノベーションが実際の医療現場のニーズに即したものとなるよう支援するとともに、資金調達、検証、試験、実装に向けた取り組みを推進しています。
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ジェトロについて
ジェトロは、貿易・投資促進および開発途上国の調査研究を通じて、日本経済・社会のさらなる発展に貢献することを目的としています。東京・大阪の本部、約50の国内拠点、世界70以上の海外事務所、そして経済産業研究所を活用し、イノベーション創出、農林水産物の輸出、中小企業の海外展開などを支援。企業活動や貿易政策に関する調査・研究も行っています。

また、政府の「スタートアップ育成5か年計画」に沿って、スタートアップの海外展開支援を強力に推進しています。

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ジェトロ・イノベーション部 スタートアップ課(担当:近藤、小田)
E-mail: su-support@jetro.go.jp