株式会社味の加久の屋
EU-HACCP取得で道を開く 青森県産ボイルホタテの欧州市場挑戦
青森県八戸市 ウェブサイト
- 輸出品目:
- ボイルホタテ、ズワイカニ、煮魚
- おもな輸出先:
- 米国、オランダ、シンガポール、香港、オーストラリア
青森県産ホタテの新たな価値を世界へ。EU市場への挑戦
サービスご利用の背景
株式会社味の加久の屋は、八戸缶詰グループの一員として、青森県産の農水産物を活用した加工食品の製造・販売を行っている。
主力商品である鯖缶は国内外で高い評価を獲得してきたが、近年は原料となるサバの水揚げ量減少により、新たな収益の柱の育成が課題となっていた。
そこで同社が注目したのが、独自製法で加工する陸奥湾産ボイルホタテである。
欧米市場ではホタテの貝柱需要が中心であり、「ひも付きホタテ」は一般的ではなかった。一方、現地バイヤーやシェフへの試食提案では味や品質に対する評価が高く、市場開拓の可能性が見えてきた。
こうした機会を確実に事業化するため、同社はEU-HACCP取得と海外販路開拓に取り組み、ジェトロの「輸出プロモーター事業」を活用した。
取組・支援
- 独自製法と産地価値を伝える営業ツールを整備
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輸出プロモーター(専門家)の支援のもと、欧米市場で商品の魅力を効果的に伝えるための情報発信ツールを整備した。
北海道産ホタテとの違いや、同社独自製法による品質の高さを説明するプレゼンテーション資料に加え、陸奥湾で育ったホタテが水揚げされ、加工されるまでの工程を紹介する英語版動画を制作。さらにレシピ動画も作成し、商品の食べ方や活用方法まで含めて訴求できる体制を構築した。 - 現地シェフとの対話を通じて市場可能性を検証
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同社は米国の日系スーパーでの販促活動で得た経験を活かし、ノルウェーにおいてシェフ向けの試食提案や商談を実施した。
その結果、EU市場の料理人から味や品質に対する高い評価を獲得。市場ニーズや求められる商品規格を把握しながら、欧州市場で販売できる可能性を確認した。
現地の反応を踏まえて市場調査を進めたことで、「ひも付きホタテ」でも十分に勝負できるという確信を得ることができた。 - EU-HACCP取得を実現し欧州市場へ本格参入
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市場性を確認した同社は、EU輸出の前提となるEU-HACCP取得に向けた取組を本格化した。
認証取得後には、ジェトロ主催のワルシャワ・ウィーン商談会へ参加し、欧州バイヤーとの商談を実施。その結果、オランダ向け輸出が成約し、EU向け初輸出を実現した。
また米国市場においても、従来の日系スーパー中心の販売から脱却し、レストランシェフへの営業を開始。現地ディストリビューターとの連携により、業務用市場への販路拡大にも取り組んだ。
成果・展望
こうした取組の結果、ボイルホタテのEU-HACCP取得とオランダ向け初輸出を実現した。
現在はオランダの取引先と共同でスペインの見本市への出展を予定しており、オランダを足がかりとしたEU全域への販路拡大を進めている。
また、支援開始前と比較して輸出額は約20%増加。量販店だけでなくレストランからの引き合いも増加するなど、新たな顧客層の開拓にもつながった。
今後はボストン・シーフード・ショーなど海外展示会への出展を継続しながら、青森県産ホタテの新たな価値を世界市場へ発信し、更なる輸出拡大を目指している。
オーストリアウィーン商談会
味の加久の屋独自のボイル製法
ノルウェーのバイヤーシェフ向けプロモーション
ご利用いただいたジェトロのサービス
株式会社味の加久の屋
青森県八戸市
http://www.kakunoya.co.jp/ ![]()
代表取締役:野田 一夫
創業:昭和56年11月
事業内容:魚介類加工品・惣菜(チルド・フローズン食品)、缶詰・瓶詰め、レトルト食品
2026年9月





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