インドの大学教授らを鳥取県に招聘、人材交流を促進
(日本、インド)
鳥取発
2026年11月02日
ジェトロは10月13~16日、鳥取県との共催でインド東部オディシャ州のカリンガ産業技術大学(KIIT)から教授ら3人を招聘(しょうへい)した。同大学の教育体制や学生の特徴、インド人材の活躍事例などを紹介するセミナーを開催したほか、インターンシップの受け入れや共同研究の可能性について意見交換を行うため、県内企業を訪問した。
鳥取県は11月にオディシャ州との友好協定締結を予定しており、経済交流団を派遣するほか、12月にはKIITの学生を鳥取県内企業で短期インターンシップとして受け入れる予定としている。こうした取り組みに先立ち、県内企業によるオディシャ州をはじめとしたインド人材への理解促進と、学生の鳥取県での就労機会について大学関係者の理解を深めることを目的に招聘を行った。
10月14日には、「鳥取県インドセミナーwithオディシャ」を米子市で開催した。KIITのクマール・モハンティー教授は講演で、同大学が姉妹校のカリンガ社会科学研究所(KISS)と合わせて約8万人の学生・教職員を擁する総合教育機関であり、デジタル分野や工学・製造業分野に強みを持つ人材育成に注力していると説明した。また、産業界との連携による実践的な教育や高い就職実績を紹介し、「日本企業や自治体と連携し、優秀な人材を供給することが可能だ。単なる人材供給にとどまらず、日本の少子高齢化や技術者不足といった課題の解決に貢献し、持続可能な協力関係を構築していきたい」と意欲を示した。参加者アンケートでは、「専門知識・技術力」や「学習意欲・成長意欲」を評価する回答が多く見られた。なお、教授らは、セミナー後に平井伸治鳥取県知事を表敬訪問し、今後の人材交流や産学連携の可能性について意見交換が行われた。
(左)セミナーの様子、(右)平井伸治鳥取県知事への表敬訪問の様子(ともにジェトロ撮影)
招聘期間中には、製造業およびITサービス業を中心に4社を訪問した。訪問先では、教授らから「学生が専門性を生かして活躍できる業務分野があり、対面・オンラインにかかわらず、インターンシップを受け入れてほしい」との要望が多く示された。また、共同研究を通じたインド市場での販路拡大や新規事業創出の可能性について提案がなされ、企業と大学との間で意向表明書(LOI)や覚書(MOU)の締結を進めるなど、双方の連携強化に向けた意見交換が行われる場面も見られた。
企業訪問の様子(ジェトロ撮影)
今回の招聘を機に、今後はオディシャ州からの優秀な人材の確保に加え、KIITとの産学連携を通じた鳥取県企業のインド市場進出につながる取り組みが期待される。
(角岸右京)
(日本、インド)
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