9月のミャンマーPMI、2カ月ぶりに景気悪化水準へ

(ミャンマー)

調査部アジア大洋州課

2026年10月09日

米国金融情報会社S&Pグローバル(以下、S&P)の10月1日付発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2026年9月のミャンマー製造業購買担当者景気指数(PMI、注)は49.1となり、8月の50.3から1.2ポイント低下した(添付資料図参照)。景気拡大・悪化の分岐点となる50.0を2カ月ぶりに下回り、過去5カ月で4回目の景気悪化水準となった。

PMIを構成する主要項目では、新規受注と生産高が前月に引き続き減少した。新規受注は5カ月連続で減少し、減少ペースは6月以来の速さとなった。既存顧客からの需要減少や製品価格の上昇が主因だった。生産高も6カ月連続で減少し、減少ペースは8月からやや加速したものの、全体としては緩やかな水準にとどまった。

一方、雇用は8月の減少から増加に転じ、2026年に入って6回目の増加となった。投入品在庫は2カ月連続で増加し、複数月にわたる増加は2019年以来初めてとなった。投入品の発注量も2カ月連続で増加した。原材料の納期は引き続き長期化したが、その程度は2025年8月以来最も小さかった。

平均投入価格は、原材料不足や輸送費の上昇、輸入ライセンス取得の制約、為替変動を背景に、4カ月ぶりの速いペースで上昇した。一方、販売価格の上昇ペースは2026年に入って最も鈍化した。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのトレバー・バルチン経済ディレクターは、販売価格の上昇ペースが鈍化したことで、今後数カ月の需要が押し上げられる可能性があると指摘した。同調査では、今後1年間の生産について大半の企業が現状とほぼ変わらないと予想した。生産活動の先行きは、引き続き見極めにくい状況が続くとみられる。

最近の景況感について、日系縫製企業経営者は「景況感は先月と変わらない。補充人員の採用環境は相変わらず厳しいため、生産工程の効率化や工員1人当たりの生産性向上で対応している。今後、秋冬の重衣料から春夏の軽衣料に生産が移行するため、生産性は上がる見込み」としている(10月2日ヒアリング)。

(注)製造業の購買責任者などの景況感。生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況などの指数に一定のウエートを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示す。一方、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(アジア大洋州課)

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