日本の8月の原油輸入額が前年同月比58.7%増加、中東との貿易は縮小

(日本、世界、中東)

調査部中東アフリカ課

2026年09月18日

日本の財務省が9月16日に発表した2026年8月の貿易統計(速報値)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、日本の世界からの輸入額は前年同月比28.0%増の11兆1,540億円、世界向けの輸出額は19.3%増の10兆484億円だった。輸入を品目別にみると、「原油および粗油」の輸入額が前年同月比58.7%と大幅に増加し、1兆1,905億円に上った。輸入数量は1,159万キロリットル(kL)で、3.6%の増加となった。「非鉄金属」の輸入額は前年同月比67.0%増の3,732億円だった。

中東(注)との貿易では、輸入額が前年同月比4.2%減の8,682億円、輸出額が5.2%減の2,832億円となった。貿易収支は5,850億円の赤字だった。輸入では、構成比84.0%を占める「原油および粗油」の価額が3.7%増となる一方で、「液化天然ガス」が前年同月比で数量が82.8%、価額が73.4%とそれぞれ大幅に下落した。

中東産原油の主な代替輸入先である米国からの「原油および粗油」の輸入は4,005億円で、前年同月比11倍超だった。輸入数量も7倍超の366万kLに上った。「液化天然ガス」についても米国からの輸入額が3倍超だった。

国別では、サウジアラビアからの輸入額が前年同月比21.0%増の4,450億円で、アラブ首長国連邦(UAE)は3.1%減の3,195億円にとどまった。オマーンからの輸入額は2.2倍に増加した。ペルシャ湾外に代替輸送ルートを持たないカタール(前年同月比86.0%減)、クウェート(82.4%減)は引き続き低水準にとどまった。

8月の中東主要国からの輸入額と前年同月比増減率は次のとおり。

  • サウジアラビア:4,450億円、21.0%増
  • UAE:3,195億円、3.1%減
  • オマーン:533億円、123.3%増
  • カタール:125億円、86.0%減
  • クウェート:120億円、82.4%減
  • イラン:2億1,900万円、34.3%減

中東向け自動車輸出が減少

8月の日本の中東向け輸出では、構成比56.5%を占める「輸送用機器」のうち、「乗用車」が前年同月比1.4%減、「バス・トラック」が11.9%減、「自動車の部分品」が3.4%減と軒並み減少した。自動車以外では「鉄鋼」の輸出額が前年同月比73.0%減と大幅に減少した。「半導体等製造装置」は前年同月比3.7倍だった。

国別輸出額では、UAE向けが1,012億円で最大だったが、前年同月比21.4%減と大幅に減少した。サウジアラビア(前年同月比11.9%増)、カタール(15.5%増)、オマーン(35.2%増)、イラン(37.1%増)はいずれも増加した。

8月の中東主要国への輸出額と前年同月比増減率は次のとおり。

  • UAE:1,012億円、21.4%減
  • サウジアラビア:770億円、11.9%増
  • オマーン:183億円、35.2%増
  • カタール:166億円、15.5%増
  • クウェート:152億円、31.6%減
  • イラン:10億円、37.1%増

(注)財務省貿易統計での中東の定義は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、ヨルダン川西岸とガザを含む。トルコは含まない。

(塩川裕子)

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