中国の小馬智行、ドーハで完全無人運転技術を披露
(中国、カタール)
広州発
2026年09月18日
中国の自動運転大手、小馬智行(ポニー・エーアイ)は9月9日、カタールの交通事業者Mowasalat(通称Karwa、注1)と共同で、ドーハにおける無人自動運転車「ロボタクシー(Robotaxi)」の商業運行の進捗を発表した。発表は、カタール運輸省が9月7~9日に主催した自動運転・電動モビリティー関連フォーラム「Autonomous e-Mobility Forum(AEMOB Forum)」で行われた。会期中、小馬智行は、車内に安全員(セーフティーオペレーター)を配置せずに走行する第7世代(Gen-7)ロボタクシーを実演し、完全無人運転技術を披露した。
小馬智行は現在、Mowasalatとの協業により、ドーハでロボタクシーの商業実証サービスを展開している。利用者はKarwaアプリを通じて有料の配車サービスを利用できる。カタール運輸省によると、同プロジェクトの第1フェーズでは、2025年8月に公道試験を開始し、同年12月に商業実証サービスへ移行した。訓練を受けた安全員が運転席に同乗するかたちで約2,500回運行し、試験運行の94%は人の介入なしで正常に完了したという。第2フェーズでは、安全員が車内に同乗しないロボタクシー2台を、試験・承認済みの3路線で遠隔運行する計画だ。運行は路線ごとに段階的に実施し、次の段階への移行は、必要な安全要件をすべて満たすことを条件としている。安全性を確認した後、Karwaアプリを通じて一般向けにサービスを提供する予定だ。
また、同プロジェクトは、カタール運輸省の監督の下で進められており、自動運転技術の公共交通システムへの安全な導入を通じて、同国の「自動運転車戦略」と「カタール国家ビジョン2030」(注2)の実現を後押ししている。
小馬智行によると、同社は中東、アジア、欧州の9カ国で事業を展開し、クロアチア、シンガポール、カタールなどでは一般客を乗せた運行を実施している。また、計画中または検討中のものを含め、海外でのロボタクシー配備規模は4,000台を超えるという。
(注1)カタールでタクシー、バス、法人向け輸送などの交通サービスを提供する同国の主要交通事業者。同社のアプリKarwaが通称にもなっている。
(注2)カタールが2008年の首長決定に基づき採択した包括的な国家開発ビジョン。人的開発、社会開発、経済開発、環境開発の4つを柱に、2030年までに持続可能な発展と高い生活水準の実現を目指す。
(黄子珊)
(中国、カタール)
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