明治、ブルガリア国営企業と共同研究所開設へ
(ブルガリア、日本)
ブカレスト発
2026年09月11日
明治は7月30日、ブルガリアの首都ソフィアで、同国の国営乳業企業LBブルガリカム(LBB)との共同研究所の開所に向けた会談を実施し、ルメン・ラデフ首相、アレクサンダル・プレフ副首相兼経済・投資・産業相、駐日ブルガリア大使のマリエタ・アラバジエバ氏、駐ブルガリア日本大使の鷲見周久氏、LBB CEO(最高経営責任者)のニコライ・ストイネフ氏、明治代表取締役社長の八尾文二郎氏ほか、関係者が出席した。ジェトロは、同社デイリー事業本部発酵マーケティング部ヨーグルトグループ長の淡路大志氏に、ソフィアに共同研究所を開設する経緯を聞いた(取材日:8月26日)。
同社の「明治ブルガリアヨーグルト」は、ブルガリアから輸入した乳酸菌を使用し、日本企業として唯一、「ブルガリア」の国名を商品名に冠することを正式に認められている。1973年の発売以来50年以上の歴史を持つが、背景には、ブルガリアとの長年にわたるパートナーシップに加え、同社の研究所とLBB研究所との継続的な交流や多くの共同プロジェクトがある。今回、次の50年を見据えた新たな価値創出のための乳酸菌および腸内細菌研究の協働の場として設置するのが、この共同研究所である。2024年10月に両社で10年間にわたる「長期共同研究契約」を締結し、ブルガリアに新たな共同研究所を設立することを発表した。同社の研究所からブルガリアに派遣された研究員らが同研究所に長期滞在して、LBBの研究員らと協働する。同研究所には最新の理化学分析装置や遺伝子解析装置が導入され、おいしさ・健康・品質領域の研究活動、風味・物性・品質に優れたヨーグルトの新規スターター開発、腸内細菌研究を軸とした健康長寿研究などが実施される。
共同研究所をブルガリアに設置する理由としては、豊かな微生物資源を有する同国で新たな微生物を収集することで研究資源を拡充することや、ヨーグルト製造に関する深い歴史・知識・技術を有する研究者を擁するLBBとの連携を強化できることが挙げられる。また、同研究所開設に当たり、ブルガリア政府からも7月30日の会談で期待が表明されたという。同研究所を拠点に、乳酸菌研究や腸内細菌研究を進め、新たな乳酸菌株の発見や健康価値商品の開発につなげることを目指す。
なお、共同研究所は2026年12月末の竣工(しゅんこう)を予定している。
(岡井理紗、本吉美友)
(ブルガリア、日本)
ビジネス短信 ea72a333a43073cd





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