高度外国人材の受け入れと活躍、化学メーカーのセイカに聞く
(日本、インドネシア、アルゼンチン)
和歌山発
2026年09月16日
ジェトロは8月20日、化学メーカーのセイカ(本社:和歌山市)の和歌山工場を訪問し、高度外国人材の受け入れ体制や活躍状況について同社に聞いた。奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大)でキャリア支援に携わる教授も同席した。同社は2026年4月、インドネシア出身で奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大)の博士後期課程修了者を研究開発職の社員として採用している。現在、同社員は芳香族ジアミンの研究開発に携わっている。同社にとって初の高度外国人材採用となった。
セイカグループは、高機能性ポリマー原料、エポキシ硬化剤、各種中間物・工業薬品の研究開発・製造・販売を手掛ける化学メーカーグループだ。1955年の創業以来、研究開発に力を入れ、和歌山県内を中心に生産・研究開発拠点を展開している。同社は2024年度からジェトロの「高度外国人材活躍推進事業」の伴走支援サービスを活用している。
外国人材の定着・活躍に向け、同社では人事部門と現場部門が連携して受け入れ体制を整えている。人事部門では、住宅補助や奨学金代理返還、食事手当などの福利厚生制度を整備しており、定期的な人事面談も実施しながら生活面をサポートしている。一方、現場では、日常業務だけでなく昼食を共にするなど、積極的にコミュニケーションを図っている。また、技術指導や既存社員との交流機会も設け、職場への適応を支援している。
インドネシア出身社員は、母国で化学工学、奈良先端大では生物工学を専攻した。企業担当者は、「専門知識を生かして活躍している」と評価し、「外国人材を採用したことで社内に異文化交流が生まれ、従業員にとっても良い刺激になっている」と話す。インドネシア出身社員も「職場の皆さんが親切で、とても働きやすい」と語った。同社は2026年7月には、アルゼンチン出身者1人も生産技術職として採用し、別工場に配属した。
(辻脇佳奈)
(日本、インドネシア、アルゼンチン)
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