スウェーデン系アトラスコプコ、大連市に新工場建設
(中国、スウェーデン)
大連発
2026年09月01日
スウェーデンの産業機器大手アトラスコプコは8月21日、大連市金普新区董家溝街道で新工場の起工式を行った。総投資額は約1億5,000万元(約36億円、1元=約24円)で、事業主体は2025年11月に設立された阿特拉斯科普柯(大連)工業流体だ。新工場の敷地面積は約4万平方メートル、延べ床面積は約2万5,400平方メートルで、2027年7月末の竣工(しゅんこう)を予定している。
同社は新工場を、中国に置おける産業用流体事業の重要拠点と位置付け、生産工場、研究開発センター、オフィス、物流倉庫を整備する。現地生産能力の拡大に加え、自動化生産ラインとデジタル管理システムを導入し、製造精度、エネルギー効率、生産の柔軟性を高める。また、現地の研究開発体制を強化する方針を示した。
アトラスコプコは2022年8月、ドイツの大手ポンプメーカーLEWAとその子会社などの買収を完了した。LEWAはダイヤフラム式軽量ポンプ、プロセスポンプ、計量システムを手掛けている。同社の大連における既存事業として大連里瓦泵業、里瓦(大連)液体技術があり、今回の新工場建設は買収後の中国事業拡大策の一環とみられる。
同社は金普新区への投資理由として、充実した産業サプライヤー網、豊富な人材、政府との協力関係を挙げている。金普新区は、東北エリア初の国家級新区として化学工業、自動車、ハイエンド設備製造などの産業が集積している。同区はハイエンド設備製造を重点産業の1つとして育成しており、今回の投資を通じ、ハイエンドポンプ関連産業の集積効果に期待を寄せている。
大連市では近年、外資系ハイエンド設備製造企業の追加投資が相次いでいる。大連市政府によると、日系のTHK(大連)精密工業(注1)による第2期工場建設プロジェクトが始動した。また、ドイツ系の大連海密梯克泵業(注2)は3月24日、金普新区において技術高度化・生産能力拡張プロジェクトの着工式を行った。同プロジェクトの総投資額は8,000万元で2期に分けて拡張を進める。完成後は生産面積を約2倍に拡大し、年間生産能力を50%以上引き上げる計画だ(「新浪財経」3月30日)。
(注1)THK(大連)精密工業は、THKと瓦房店軸承集団の合弁企業として1996年3月に設立された。2026年3月28日にTHKの独資会社へ移行し現社名に変更。
(注2)大連海密梯克泵業は、ドイツのHERMETIC-Pumpenと中国の大耐泵業の合弁企業として1997年に設立された。
(李穎)
(中国、スウェーデン)
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