ボンバルディア、カナダでの三菱重工の航空機構造製造事業を取得へ

(カナダ、日本)

調査部米州課

2026年09月04日

カナダ航空機大手ボンバルディア(本社:ケベック州)は9月1日、三菱重工業のカナダ子会社MHIカナダ・エアロスペース(MHICA、本社:オンタリオ州)が保有する資産を取得することで合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。規制当局の承認などを経て、2026年内の取引完了を見込む。取得金額を含む取引条件は公表していない。

今回の取得により、ボンバルディアはMHICAが持つ航空機構造の製造能力と約750人の従業員を、自社の生産体制に取り込む。航空機構造の内製化を進めることで、生産能力の拡大に加え、サプライチェーンの強靭(きょうじん)化や事業運営の自律性向上を図る。また、三菱重工業は航空機事業への影響を抑えて円滑に事業を移管するため、取引完了後も一定期間、ボンバルディアに移行支援を提供する。MHICAの従業員とミシサガ拠点の操業も継続される見通しだ。

MHICAは航空機構造メーカーで、ボンバルディアのビジネスジェット「グローバル5500」「グローバル6500」向けに主翼や中央胴体、中央翼、「チャレンジャー3500」向けに主翼を製造している。1996年に三菱重工業がボンバルディアの製造拠点内で事業を開始し、2006年にMHICAとして法人化された。2007年から「グローバル」シリーズ、2008年から「チャレンジャー」シリーズの製造に携わり、2012年にはオンタリオ州メドウベールから現在のミシサガ拠点へ移転した。なお、三菱重工業は2020年にボンバルディアのカナディア・リージョナル・ジェット(CRJ)事業を取得している(2019年6月26日記事参照)。

(木村勇翔)

(カナダ、日本)

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