デンソーテクノがフィリピン人材育成プログラムの成果を発表
(フィリピン、日本)
マニラ発
2026年09月02日
デンソーテクノフィリピン(DTPH)は8月20日、マニラ首都圏マカティ市内のホテルで人材育成フォーラムを開催した。同フォーラムは、フィリピン国内における教育・就業機会などの格差是正を目的に、同社が2025年7月に設立した人材育成プログラム「DENSO Techno Philippines Academy(DTA)」の設立1周年を記念したもの。日本本社や関係企業の幹部のほか、フィリピン労働雇用省傘下の技能教育・職業訓練庁(TESDA)、教育機関、第1期生となる学生とその家族ら約150人が参加した。フォーラムでは、これまでの成果を振り返るとともに、日本企業におけるフィリピン人材活躍の可能性や必要性について意見を交わした。
DTAプログラムは、「自動車工学・情報処理」「一般教養」「日本語」の3分野を柱とした2年間の教育課程で、マニラ南方に位置するバタンガス州立大学などの教育機関と連携し運営されている。フィリピン教育省(DepEd)も選考に加わり、選抜された第1期生11人は、教室での座学と現場での実践的な研修を組み合わせたカリキュラムを通じて、自動車の設計やソフトウエア開発、品質管理などの専門知識に加え、業界で必要な幅広い知識やスキル、心構えなどを学ぶ。家庭の経済状況にかかわらず学業に専念できるよう、授業料のほか、寮や食事などが無償で提供され、修了後は同社への入社が期待される。
フォーラムでは、プログラム開始から1年間の成果が報告されたほか、学生が自身の体験を発表した。学生からは、この1年間で専門知識や技術力だけでなく、自己管理能力やコミュニケーション能力なども大きく向上したと実感し、日々の生活が変わっただけではなく、自分の将来が大きく開けたと思うとのコメントがあった。DTPHの高野守啓取締役副社長は、「技術や産業構造、取り巻く環境が急速かつ大きく変化する自動車業界において、求められる人材、必要とされる能力も変化していく。企業では、これに対応する人材育成や職場づくりが求められている。本プログラムを通じて、業界からのニーズに応えられる能力を身に付けることができる。学生たちは、単なる技術者にとどまらず、技術とヒューマンスキルを兼ね備えた世界で活躍できるエンジニアとして成長してほしい」と述べた。
関係者への謝意と展望を述べる高野氏(ジェトロ撮影)
(後藤崇、フェリシア・インペリオ)
(フィリピン、日本)
ビジネス短信 8c0913c2f20eb88e





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