第2四半期のGDP成長率は前期比1.5%、製造業が牽引
(スイス)
ジュネーブ発
2026年09月11日
スイス連邦経済省経済事務局(SECO)は9月3日、2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を前期比1.5%(季節、スポーツイベント調整後、注)と発表(プレスリリース
、添付資料表1参照)した。2.0%を記録した2021年第3四半期以来の高い成長率となった。化学・製薬産業が成長に最も大きく寄与し、他の幅広い分野でも付加価値が増加した。国内需要は2026年初の低迷から回復した、とSECOは分析している。
第2四半期のGDP成長率は、国内最終需要が低調だった第1四半期の後、前期比0.5%増と歴史的な平均値付近まで回復し、主要な全ての要素とともに成長に寄与した。需要項目別にみると、個人消費支出は前期比0.3%増と中程度に増加した。健康、食品、レストラン、宿泊に関する支出が増加した一方、輸送やレジャー、文化に関する支出は成長を押し下げた。0.4%増の政府消費支出と投資も成長に寄与した。建設投資は、住宅建設がわずかに減少したが、非住宅建設と土木工事の増加により0.7%増を記録した。設備・ソフトウエア投資は、ITサービスや機械への投資減少が成長を抑制したが、その他の車両や研究開発への支出増加により0.8%増となった。国内需要の拡大を反映して、財の輸入は3.2%増加した。また、財の輸出は平均値を上回る5.5%増の増加となった。サービス輸出も1.6%増を記録した。
産業別にみると(添付資料表2参照)、製造業が前期比4.5%増となり、成長を牽引した。うち化学・製薬産業は、数四半期にわたる低迷を経て、輸出と販売の増加を背景に10.5%増と大きく成長した。その他の製造業は、0.7%増と緩やかな伸びにとどまり、業種ごとにばらつきがみられた。サービス業は、0.7%増と緩やかながら幅広い分野で成長した。1.9%増の輸送や1.1%増の通信が成長に寄与した。金融サービスは利ざや収入や手数料業務が好調だったことを背景に1.9%増と成長した。また、消費の増加により、卸売・小売業、自動車・オートバイ修理は、第1四半期のマイナス成長から0.8%増へとプラス成長に回復した。中でも小売業は、特に食品で実質の売上高が増加し1.2%増を記録した。宿泊・飲食サービス業も、国内宿泊客の宿泊数増加に支えられ1.4%増となった。
なお、2025年通年の実質GDP成長率をみると、前年比1.8%(季節、スポーツイベント調整後、注)となり、2026年6月に発表の数値から0.3ポイント上方修正された。
(注)全て季節調整値。ただし、「GDP」「サービス輸出・輸入」「芸術・娯楽・レクリエーション業」については、季節調整に加えて、スポーツイベント調整後の数値。
(田中晋)
(スイス)
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