カナダの第2四半期GDP成長率、前期比年率3.3%

(カナダ)

トロント発

2026年09月03日

カナダ統計局が8月28日に発表した2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は、前期比年率3.3%外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますだった。また、2026年第1四半期(1~3月)の成長率は、マイナス0.1%から0.3%へプラス成長に上方修正された(添付資料表参照)。

統計局は、GDPの主な増加要因として、輸出、家計消費および企業投資の拡大を挙げた。輸出は前期比3.6%増と、2023年第1四半期以来の高い伸びを示した。乗用車・小型トラックの輸出に回復が見られたことに加え、中間金属製品やエネルギー関連製品、産業機械・設備の輸出も増加した。また、民間最終消費支出は0.8%増、民間住宅投資は2.5%増となったほか、機械・設備やエンジニアリング構造物への投資拡大も成長を下支えした。

一方、成長の押し下げ要因として、企業による在庫の取り崩しを挙げた。2026年第2四半期には企業の在庫投資170億カナダ・ドル(約1兆9,550億円、Cドル、1Cドル=約115円)取り崩し、第1四半期の100億Cドルからマイナスに転じた。製造業、卸売業、農業部門を中心に在庫が減少したほか、輸出増加と並行して金・貴金属在庫の取り崩しも進んだ。この在庫変動により、年率換算前の前期比GDP成長率を1.3ポイント押し下げた。

統計局の発表を受け、カナダ帝国商業銀行(CIBC)キャピタルマーケッツのエグゼクティブ・ディレクター兼シニアエコノミストのアンドリュー・グランサム氏は、第3四半期の成長率は、カナダ銀行(中央銀行)の予測である1.5%程度にとどまると見ており、米国の関税措置の強化と、それに伴う先行きの不透明感が経済見通しの重荷となっていると指摘した。その上で、カナダ銀行は当面、政策金利を据え置き、慎重な姿勢を維持するとの見方を示した(「CIBCエコノミックフラッシュ」8月28日)。

(井口まゆ子)

(カナダ)

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