サウジアラビアでテックイベント「LEAP 2026」開催、20万人超が来場
(サウジアラビア、米国、日本)
リヤド発
2026年09月09日
サウジアラビアのリヤド近郊マルハムで8月31日から9月3日にかけて、テックイベント「LEAP 2026」が開催された。同イベントは今回が5回目。1,800超のテクノロジー企業・ブランド、1,900人超の投資家、1,000人超の講演者、600社超のスタートアップが参加し、20万1,000人超が来場した。
同イベントでは人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティー、スマートシティー、フィンテック、ヘルスケア、宇宙、ゲーム、モビリティーなどをテーマに、16のステージで20を超えるプログラムが実施された。
日本の総務省は同イベントで9月2日、「サウジアラビアのAIの未来に向けた日本の構想」と題した同省による基調講演や日本企業が参加したパネルディスカッションを行った。
会場の様子(ともにジェトロ撮影)
サウジアラビアのアブドゥッラー・アルスワハ情報通信技術相は、同国がデジタル経済、先進インフラ、人材、投資エコシステムを基盤としてAI時代を主導することを目指していると述べた。同相は今回のイベントについてAIおよび先端技術分野で総額150億ドル超の投資、事業立ち上げ、提携が発表されたと説明した。その上で、エネルギー、通信、半導体、データセンター、高性能計算、AIモデル、クラウドサービスなどを含むAIエコシステム全体の発展につながるとした。
同イベントでは、米国のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が2026年12月にサウジアラビア初のクラウドサービス提供拠点の開設を発表した。
同社は総額53億ドル超の投資計画の一環で、サウジアラビア政府系ファンドの公共投資基金(PIF)傘下で、次世代の最先端AIインフラの構築やAIモデルの開発・展開を主導するヒューメイン(HUMAIN)との協力拡大も発表した。両社は2028年までにサウジアラビア初のAIゾーンで最大50メガワット(MW)の計算能力を提供する計画で、アラビア語大規模言語モデル(LLM)「ALLaM」も進めるとした。
また、米国ソフトウエア大手のアドビは、サウジアラビア情報通信技術省およびヒューメインとの提携拡大の一環として40億ドル超の投資・支援計画を発表した。
イベント2日目には約25億ドル規模の投資案件が発表された。そのうち、サウジアラビアITサービス大手、Alアルモアマル・インフォメーション・システムズ(MIS)は12億ドルを投じてデータセンター容量を192MWへ拡大する計画を発表した。また、同国の政府系住宅開発会社ナショナル・ハウジング・カンパニー(NHC)の子会社、NHCイノベーションは、リヤド北部で開発を進めるスマートシティープロジェクト「クザム・デジタル・バレー(Khuzam Digital Valley)」で、8億8,000万ドル規模のデータセンター開発計画を発表した。
このほか、サウジ・データAI庁(SDAIA)は会期中に政府機関や民間企業と9件の覚書を締結するとともに、データ・AI分野の国家プロジェクト12件を紹介した。
なお、次回の「LEAP 2027」は2027年4月12日から15日にマルハムで開催される予定。
(加藤皓人)
(サウジアラビア、米国、日本)
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