最高人民法院、著作権民事紛争の司法解釈を改正、9月1日施行

(中国)

上海発

2026年09月07日

中国の最高人民法院は8月20日、「著作権民事紛争案件の審理における法律適用の若干の問題に関する解釈」の改正決定(法釈〔2026〕18号)を発表した。9月1日に施行。今回の改正は、2020年に改正された著作権法を適切に適用するために行われたもので、同司法解釈の改正は2020年以来、約6年ぶりとなる。

主な変更点は、作品の「公衆への公開」の判断基準、公共の場所にある美術の著作物の合理的使用、新聞・定期刊行物の転載に関する法定許諾の適用範囲など。

まず、作品の「公衆への公開」に関する判断基準を明確にした。従来の「著作権者自身または著作権者の許諾を得た者による公開」という限定を削除し、作品を不特定の者に公開すれば「公衆への公開」に当たり、実際に公衆が作品を知ったことは要件としないとした。他者の権利侵害によって作品が公開された場合も、これに該当するとの考え方を反映した。

次に、合理的使用の対象を「屋外の公共の場所にある美術の著作物」から「公共の場所にある美術の著作物」に変更した。こうした著作物を模写、描画、撮影または録画した者は、その成果を合理的な方法および範囲で再利用できる。ただし、著作権者の許諾を得ずに、同一の方法で設置、陳列または公衆に伝達することはできない。

さらに、新聞・定期刊行物の転載に関する法定許諾について、主管部門の認可を受けて出版された紙媒体の新聞・定期刊行物と、紙媒体と内容および紙面構成が一致するデジタル版が適用対象となることを明確にした。一方、新聞・定期刊行物とインターネット情報サービス提供者との間、または同サービス提供者間の相互転載には法定許諾を適用せず、著作権者の許諾を得て、報酬を支払う必要がある。

このほか、民法典、2020年改正の著作権法および関連する司法解釈との整合を図るため、一部の条文内容、文言、条文番号などを修正した。

(楊敬媛)

(中国)

ビジネス短信 47c483cb6f8a9586