中国、道路車両の抜き打ち品質検査を開始、自動運転関連も重点点検

(中国)

上海発

2026年09月07日

中国の工業信息化部は8月27日、公安部、生態環境部、国家市場監督管理総局と共同で、「道路機動車両製品の生産一致性および品質向上に向けた特別行動」を開始したと発表した。実施期間は1年間で、乗用車、貨物車、バス、特殊用途車、二輪車、トレーラーのメーカーと製品、および検査機関・認証機関を対象に、事前通知を行わない抜き打ち検査を実施する。

重点検査項目は、生産一致性(COP、注1)、信頼性、耐久性、新技術の試験・検証の4分野となる。量産車が認証時の仕様や国家標準に適合しているかを確認するほか、主要部品の調達・品質管理体制や生産工程なども調査する。

今回の検査では、スマートコネクテッドカー関連の安全管理が重点項目として盛り込まれた。企業の機能安全、サイバーセキュリティー、データセキュリティーのほか、運転支援システムと自動運転機能の安全評価、事故発生時の監視・報告体制などを確認する。また、現場で抜き取った車両や部品を対象に、衝突安全性能、排出基準適合性、電気自動車(EV)用駆動バッテリーの安全性などの試験も実施する。

企業には自主点検も求められ、2026年12月末までに結果報告書を提出しなければならない。欠陥が判明した場合には速やかなリコールを実施するよう求めるほか、重大な問題が確認された企業や検査機関に対しては、認証資格の停止や行政処分などの措置を講じる。

中国では、自動車の電動化やインテリジェント化の進展を背景に、自動車製品の品質・安全管理に関する制度整備を進めている。2019年6月施行の「道路機動車両生産企業および製品参入管理弁法」では、生産企業に対し生産一致性保証能力の維持を義務付けている。2025年2月には工業信息化部などが「スマートコネクテッドカー製品参入、リコールおよびソフトウエアオンラインアップグレード(OTA、注2)管理に関する通知」を公布し、運転支援システムやOTA更新の管理強化を進めている。今回の特別行動は、こうした制度運用を通じて、量産車の品質・安全性確保に向けた監督を強化する取り組みとみられる。

(注1)生産一致性(Conformity of Production、COP)とは、量産車が型式認証時の仕様や性能、関連法規・基準に継続して適合していることを確保するための管理制度。

(注2)Over the Airの略。無線通信を経由してデータを送受信し、車載ソフトウエアなどの更新を行うこと。

(龐婷婷)

(中国)

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