サウジ政府、貨物・船体向け海上戦争リスク保険プールの設立を閣議で承認

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年09月14日

サウジアラビア政府は9月9日、貨物および船体を対象とする海上戦争リスク保険プール(注1)の設立を閣議で承認した。同国政府と民間保険業界との効果的な連携を促進するものであり、保険市場の強靭(きょうじん)性を高め、貿易およびサプライチェーンの継続性を確保することで、世界的な物流ハブとしてのサウジアラビアの競争力を支えることを目的としている。

保険監督当局の監督の下、サウジ再保険会社(Saudi Reinsurance company)が同プールの運営・管理を主導し、各参加保険会社との調整を含む管理業務を担う。被保険者は参加企業を通じて保険給付を受ける。同プールは、紅海とペルシャ湾を含む全ての海域において提供され、補償は次のとおりとなっている。

  1. 海上・陸上・航空貨物保険
  2. 船体保険
  3. 用船者賠償責任保険
  4. 船主責任保険(P&I保険、注2)

ムハンマド・ビン・アブドゥッラー・アール・ジャドアーン財務相は、政府が同保険プールの設立を承認したことを受け、感謝を表明した。

(注1)地震や戦争など、保険引き受けのリスク水準が高い分野でも安定して保険を提供できるよう、複数の保険会社が共同でリスクを分担する仕組み。保険料率や約款内容の協定を結んだ上で各保険会社が引き受けた契約を集約し、各保険会社の負担能力や実績に応じて、あらかじめ定められた割合で保険料を配分する。

(注2)船舶を運航・管理する中で発生する、通常の損害保険ではカバーできない法律上の賠償責任や多額の費用を補償する保険。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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