四川省で「2026世界動力電池大会」が開催
(中国)
成都発
2026年09月10日
中国・四川省政府は9月3日、四川省宜賓市で「2026世界動力電池大会」開催した。中国科学技術協会の万鋼名誉主席や四川省共産党委員会の王暁暉書記、工業情報化部の熊継軍副部長、四川省の施小琳省長らが出席した。
同大会の開会式において、万名誉主席は「30年近くにわたる努力を経て、中国は世界最大かつ最も完備された動力電池産業エコシステムを構築した。動力電池が新エネルギーや新材料などの新興産業を牽引し、共に発展していく局面を形成している。一方で、動力電池産業は依然として課題に直面しており、今後の発展においては、基礎技術と先端技術を強化することでバッテリーの安全性と適応性をさらに向上させる必要がある」と述べた。また、熊副部長からは「動力電池はコネクテッド新エネルギー車(NEV)のコア部品として、産業のグリーン化、低炭素化に向けた取り組みと『ダブルカーボン目標』(注1)を実現するための重要な支えであり、『新質生産力』(注2)の育成と拡大においても重要な牽引役でもある」と表明した。さらに、中国の動力電池産業は、品質向上と競争上の優位性を拡大する重要な時期であるとして、市場競争の秩序を規範化し、応用シーンの拡大を進めていくことを強調した。
同大会の開催にあわせ、工業情報化部装備工業発展センターは「動力電池産業発展指数(2026)」(注3)を発表した。発表によると、2025年の中国の動力電池総搭載量は前年比40.4%増の769.7ギガワット時(GWh)で、全世界の動力電池総搭載量の64.8%を占めた。産業規模、イノベーション能力、サプライチェーンの整備度、持続可能性および市場性、資源、製造、グリーン・低炭素などから評価した同指数の世界ランキングをみると中国、韓国、米国、日本がトップ4を占め、そのうち中国は、産業規模、イノベーション能力、サプライチェーンの整備度、持続可能性の各項目において第1位となった。中国国内のランキングをみると、四川省、江蘇省、福建省、安徽省、湖北省が上位5位であった。四川省経済情報化庁の微信(WeChat)の公式アカウントの発表によると、四川省がトップになったのは今回が初めてである。
(注1)2030年までにカーボンピークアウト、2060年までにカーボンニュートラルを実現させるとした2つの目標を指す。
(注2)「新質生産力」とは、イノベーション主導により従来型の成長モデル・アプローチから脱却し、高度化・高効率・高品質を特徴とする先進的な生産力を指す。
(注3)中国工業情報化部装備工業発展センターが発表する指数で、世界ランキング、中国国内ランキングと企業ランキングがある。産業規模、イノベーション能力、サプライチェーンの整備度、持続可能性、市場性、専利〔日本の特許(発明)、実用新案、意匠に当たる〕、資源、製造、グリーン・低炭素などの視点から総合評価を行うものである。
(王植一)
(中国)
ビジネス短信 1dd91c7a58978d44





閉じる