タイ政府、貿易・サービス分野での競争力向上を目的に作業部会設置

(タイ)

バンコク発

2026年09月04日

タイ副首相兼商務相のスパジー・スタンパン氏は、8月10日に貿易・観光・地域経済開発小委員会を開催した。同委員会は、質の高い観光とウェルネス観光、クリエーティブ経済、農業と食料安全保障、小売・卸売業、国際貿易を対象分野として、6カ月から1年以内の短期的な課題解決策(Quick Big Win)と、2~4年の長期的な構造改革(Big Win)の双方を策定し、タイ政府の経済刺激策に基づき国家競争力の向上を図っていく。また、この取り組みを推進するために、次の4つの作業部会の設置を決めた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

  • クリエーティブ経済およびビジターエコノミー(注)開発部会
  • 農産品・食料安全保障・高付加価値農業部会
  • 地域経済および中小企業部会
  • 国際貿易部会

これらの部会は相互に連携し、明確な責任主体と目標を定め、提案を取りまとめる。

小委員会では、クリエーティブ経済やビジターエコノミーを競争力向上の原動力とするほか、国際貿易分野では、タイの企業やサプライチェーンが世界市場とつながるための新たな機会やプラットフォームの開拓を急ぐ考えが示された。また、農業分野では、現代的で高付加価値な農業への転換を進め、生産から市場まで一貫して支援する。地域経済と中小企業分野では、起業から許認可手続きに至るまで、エコシステム全体を対象に競争力強化を図り、世界市場で競争できる企業を育成する。このほか、タイの伝統行事や芸術文化などを活用した体験型観光の推進や安全・安心の確保、観光地や地方都市の開発、地域への所得分配の促進に向けて検討が進められる。

商務省の発表によると、スパジー商務相は、作業部会で策定される取り組みの中心となるのは、障害となっている規制の見直しや緩和、ビジネス環境の改善、競争力の向上であり、多額の予算を必要としない施策であると述べた。

(注)「ネーション」紙(8月10日付)によると、スパジー商務相は、ビジターエコノミーについて、従来の観光よりも広い概念を持つものであり、観光客だけでなく、タイへの留学生、ビジネス目的の渡航者、タイへの投資に関心を持つ人々も対象に含まれると説明した。

(野田芳美)

(タイ)

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