カナダ与党・自由党、連邦下院補欠選挙の3選挙区で全勝、政権基盤を強化
(カナダ)
調査部米州課
2026年09月03日
カナダ連邦下院の補欠選挙が8月31日、ケベック州、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の計3選挙区で実施され、マーク・カーニー首相率いる与党・自由党が全選挙区で勝利した。自由党は全選挙区で50%以上の得票率を獲得し、オンタリオ州とBC州では議席を維持したほか、ケベック州では野党第1党・保守党から議席を奪取した。今回の補欠選挙により、自由党の下院議席数は173議席となり、過半数を維持している。
ケベック州の選挙区では、保守党に所属していた前議員が上院議員に任命されたことに伴い空席となっていた。前回の総選挙(2025年4月30日記事参照)では、自由党は同選挙区で僅差の3位にとどまっており、今回の結果が注目されていた。米国との貿易摩擦への対応や産業支援策が争点の1つとなる中、自由党が保守党から議席を奪取したことは、カーニー政権へ一定の支持が示された可能性がある。カーニー首相は選挙後、自身のSNS投稿で「カナダは変化する世界の中で試されている」とし、国内経済の強化と貿易相手国の多角化を引き続き進める方針を示した。
なお、今回の補欠選挙後も、連邦下院では5議席が空席となっている(注1)。また、下院議員1人が9月中旬に辞職する予定だ(注2)。
(注1)現在の空席は、オンタリオ州1議席、ケベック州3議席、サスカチュワン州1議席。
(注2)オンタリオ州の選挙区から選出されているラリー・ブロック下院議員(保守党)は、オンタリオ州ブラントフォードの検察庁に復職するため、9月18日付で議員を辞任する。
(木村勇翔)
(カナダ)
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