タイ工業省、使用済みバッテリーの再利用促進へ地場企業と覚書を締結
(タイ)
バンコク発
2026年08月10日
タイ工業省・一次産業資源局(DPIM)は7月21日、使用済みリチウムイオン・バッテリーのリサイクル促進に向け、タイで再生可能エネルギー事業や電気自動車(EV)・バッテリー製造を手掛ける地場エナジー・アブソリュートと、タイの循環経済(サーキュラー・エコノミー)の推進を目的とする覚書を締結
した。
リサイクルを通じて1トン100万円以上の付加価値を創出
覚書には、DPIMとエナジー・アブソリュートに加え、同社子会社でバッテリーメーカーのアミター・テクノロジーも参加した。使用済みバッテリーのリサイクルに関して、研究開発段階にある技術の商業化を目指すとともに、リサイクル施設の設立支援に向けた政策提言を行う。また、使用済みバッテリーの価値を高めるだけでなく、輸入原材料への依存度を低減し、原材料の安定供給を強化することにつなげる。
タイ経済紙「プラチャチャート・トゥラキット」(7月21日付)によると、工業省では、小型EVやエネルギー貯蔵装置向けに、使用済みEVバッテリーセルを再利用し、使用済みバッテリーから高品質かつ環境負荷の低いブラックマス(リチウムやニッケルなどの有価金属を含む粉末原料)を回収するリサイクル技術の開発に成功している。今回の覚書を通じて、バッテリー廃棄物の付加価値を1トン当たり26万バーツ(約122万2,000円、1バーツ=約4.7円)以上引き上げる狙いがある。
エナジー・アブソリュートのチャトラポン・スリプラタム最高経営責任者(CEO)は、「EV・エネルギー貯蔵分野の急速な拡大に伴い、使用済みバッテリーの量は必然的に増加する。適切なインフラが整備されなければ、環境・安全・経済面で重大な課題となる」と発表
している。
(藪恭兵)
(タイ)
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