BMW、プロセス水処理のパイロット設備の試運転を開始
(ドイツ)
ミュンヘン発
2026年08月17日
ドイツ自動車大手のBMWグループは8月3日、プロセス水(注)処理のためのパイロット設備の試運転を7月に開始したと発表
した。同社は、産学連携コンソーシアム「BayWater-持続可能な事業統合型水管理」(以下、コンソーシアム)と連携しており、その一環でバイエルン州ランズフート市にあるBMW工場にパイロット設備を設置した。
コンソーシアムには大学、研究機関および企業が参画し、産業用水をより効率的に活用し、長期的には閉鎖型の水循環システムを実現することを目指している。これにより、真水の消費量および水処理に必要なエネルギーの低減を目指す。
BMWグループのランズフート工場のプロペラシャフト製造工程では、製造のさまざまな工程でプロセス水が発生する。同工場は2025年に、コンソーシアムにプロセス水のサンプルを提供していた。コンソーシアムはこれを基に、ろ過技術や紫外線処理技術、センサー技術などの水処理手法を開発した。
最低4カ月間実施する今回の試運転では、生産における品質要件を維持しながらプロセス水を処理し再利用できるか、水処理の各段階を継続的に監視して、科学的に評価する。収集されたデータは、資源を節約した生産技術の開発に向けた重要な基盤となり、同時に研究成果は他の産業分野への応用にもつながるとしている。
コンソーシアムの研究責任者であるシュテフェン・シュレットル教授は「得られた知見は、水処理、センサー技術、プロセス制御のさらなる発展に活用する。このようなソリューションは産業用水の循環、地域の水資源保護、そして気候変動への適応を統合的に考慮した持続可能な水管理にとって重要な要素である」とコメントした。
(注)工場などでの各製造工程において使用される水。
(アンナ・グリンフェルダ)
(ドイツ)
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